2008年08月28日

South-East Englandをチャリでうろついてみた(3日目)


Hi-Prix - 太陽にほえろのテーマ〜うちらいい感じ〜


衣食住音で記事にされてて知ったやつ。
全然いい感じではありませんが、曲のクオリティに関してああだこうだ言うだけってのも
つまんないので彼女たちの出所をちょっとサーチしてみた。
去年SONYのオーディションで受かったとのことだったんだけど、そのオーディションってのが、コレ

なんかもうこの告知見ただけで納得できた。
このteensWalkerっつう雑誌、今はCandyWalkerと名前を変えてるギャル向けの雑誌だそうで。
もうその時点でヒップホップがどうだとか、HalcaliやPuffyを引き合いに出すとかしてもしょうがない。
バックグラウンドや目指す方向が違い過ぎる。

去年あたりからギャルトランスのCDにダンスホールレゲエとかまで収録され出していたのを見て
あれ?とは思ってたのですが、このユニットはその流れの延長上にあるわけですね。
そういう意味ではこのコンセプト別に間違ってない。商売として成立させられる見込みは充分にある。


では肝心の、いかほど売れたのか、という件についてはYouTubeに「137位」というコメントがありました。
情報ソースとして不確実過ぎますが、これが本当だとしたら、
この曲のターゲットにされていたギャルたちからも「無い」と判断されたということでしょうか。
それだとこのユニットの裏方で仕事してる大人たち馬鹿みたいですね。
彼らの考えるほどお客さんも馬鹿じゃなかったってことで。


それともプロモーションに関して不備があったとか。
公式サイトとか見ても、オーディションがギャル雑誌との共催だったことにはまるで触れてないのが
若干腑に落ちないっちゃあ腑に落ちないんですよね。

ターゲットをギャルに限定したくない、もっと拡げたいだとか主張した人がいて
送り手側の見解が統一できないままグダグダした結果がこの中途半端なネタのチョイス&出来、みたいな。
その過程で、ギャル属性はネガティヴな要素と判断され公式プロフからは削除された説。
MTVに番組持ってるっていう、出発点の割に唐突な露出のさせ方もそれだと何となく理解できる。


まあ告知ポスターの「アーティストデビューのチャンスも!」という言い回しと、
オーディション名を略しただけの捨てハン的ユニット名から判断して
そもそも最初の時点で音楽方面に関しては本気じゃなかったんでしょうけど。
オーディションの趣旨が趣旨だっただけに2人とも可愛いのに、なんかもったいねえな。


で、ここまで考えてふと気が付いたんだけど、安室の今のフィーバーぶりって
ギャルの間でアーバン系の音が普通に聴かれるようになったってことも要因の一つだったりしないだろうか。
かつてギャルの教祖だった彼女が、時代が一周して世代がいくつも入れ替わった末に
再び現代のギャルから一目置かれる存在になったんだとしたら面白い話ですね。つかすげえ。




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16 Aug, 2008
3日目 Brighton-Eastbourne 走行距離: 約50km




この日は前日少し夜更かししていることもあって遅めの出発。
ただそれでも受付カウンターが空いてすぐのチェックアウトだったので、
例のちゃきちゃきしたお姉ちゃんに「何でこんなに早く出かけるのー?」とツッコまれた。
自転車で旅しててー、昨日全然進んでないからちょっとでも遠くに行きたいんだよねーと返すと
NO WAY! と分かりやすいリアクションを頂いた。なんかイギリス人ぽくない人だったなー(笑)
オーストラリアで、観光客相手にダイビングのインストラクターとかしてそうなイメージ。


Peacehaven

Peacehaven.jpg


Brightonを出るとそこからはEast Sussex州。
この日は終始坂を上ったり下ったりの続く道でけっこー辛かったです。
West SussexからBrightonまでは全くと言っていいほど平坦な道のりだったんですけど。
上の写真はBrightonの少し東にある町PeacehavenのあたりからBrighton方面を撮ったもの。

しかしこんなところでも不思議なことにウォーキングしてるおっさんとかいるんですよ。
チャリではこんな風に遠出する自分ですが歩行属性は全く無いので、
街から何kmも離れていてなーんにもないこういうところをとぼとぼ歩くなんて恐ろしくて僕には出来ません。
コンビニの一つもないっていうのに、急にもよおしたり産気づいたりとかしたらどうするんでしょうか(注: 妊婦は歩いていませんでした)。



Newhaven

Newhaven


Peacehavenの隣のNewhavenも中心街は通らなかったんですが代わりに面白いものが見れました。
上の写真、何か分かります?これ、船の踏み切りなんですよ。
Newhavenは少しだけ内陸に入った町なんですけど川を使っての水運の歴史がどうもあるらしく、
ここからフランスに渡れる船も出ているそうで。
で、その川に架かる橋の開門時間にちょうど行き当たったのでついでに見物して行ったんです。
ここの橋は跳ね橋じゃなくて水平に90°回転するタイプなのですね。15分くらいは遮断機閉まってただろうか。



Newhaven4.jpg

というわけで船の通過を待つ皆さんはこんな状況。
こんなときに催したり産気づいt(ry


この次の町SeafordにはTour Info.があるので、
今日のお目当ての観光スポットSeven Sisters関係の情報を求めて立ち寄る。
案内の人に言わせるとこの町の海岸沿いをずっと行くとSeven Sistersを眺められるらしいけど
その手前には川があり、どうせその川の向こうまで進むことになる僕は
その案内には従わずにA259号線に戻り、川を渡ってから海岸線に出ることに。


ちなみにこの旅に出て初めて知ったんですがこの国の道路規格はMotorway、Class A Road、Class B Roadの3種類(他にもあるかもしれんけど)。
それぞれM2だとかA259だとか地図や標識に書いてあります。
日本で言うとMが自動車専用道(日本の高速道路と違って無料らしい)、Aが国道、Bが県道・市道って感じ?
今回の旅では4日目の途中まで、基本的にA259をChichesterからずっと辿っていました。



Seven Sisters

Seven Sisters


で、昨日の日記から何度も言及しているSeven Sistersというのがこの白亜の断崖。
このあたり一帯の崖はみんなこうなっているらしく、
もっと東のDover(例のフランスに一番近い街)のものも有名らしいのですが
それ以上に絶景として名高いのがこのSeven Sisters。頂が7つあるのが名前の由来だそうです。
高さは何メートルくらいあるんだろう?崖の上・下に見える粒は人です。

この「白亜」という言葉、何の事だか知らなかったんですが、泥質の石灰岩の名前だったんですね。
英語だとchalkで、黒板の相棒のチョーク(白墨)の語源、というか実際に過去にはその材料として使われていたとか。
海沿いの水にぬれた部分を指でこするだけで水が真っ白く濁るくらいの柔らかい岩(?)だったので
確かにそのまま黒板に文字が書けそう。

それくらいもろい物質なので、この海岸線、年に数十pのレベルで削り取られてるとか。
でもこの岩の上の部分、ウォーキングコースになってるんですよ。僕はチャリあったので行きませんでしたけど。


しかしこのSeven Sisters自体もいい眺めだったんですけど、ここに至るまでの道のりはもっと素敵でした。
A259沿いにSeven Sisters Country Parkという観光拠点みたいな施設があり、
この海岸まではそこから30分くらい歩いて行くことになるんですが、そこまでの写真がこちら。




Seven Sisters

もう素晴らしい光景でせう!

このあたりは丘と丘との間の平地になっていて写真の左奥が崖(海もチラっと映ってます)。
この日も青空に恵まれ、足元はまぶしいばかりの緑。
ゆるやかな曲線を描く丘に囲まれた中を遊歩道と小川が海を目指して滑るように身をくねらせる、
こんな景色の中に身を置いていたら気持ちまでどんどんまるくなっていきますよ。
この日は土曜日ということで観光客、というかピクニック客?も多く、
犬やら子どもやら川で泳ぐ若者やらで大変賑やか、かつ穏やかな空間になっておりました。



Seven Sisters

その川、River Cuckmereの河口。
若いお兄ちゃんが2人、流れに身を任せてはしゃいでいました。
(でも8月っつったって日中の気温で20度そこそこですよ…)

この川を渡る橋は上流のA Roadのもの(僕が渡ってきたやつ)しかないので、
川の反対側(つまりSeaford側)から崖を眺めに来てたらめんどくさいことになるところでした。



しかしこっからがキツかったんだまた。
Seven Sistersは結局7つある崖の一番西側からの眺めを見て、またA Roadに戻って先に進んだのですが
(というか自転車じゃあ砂利の浜を進めないし)、
さっき見た「ゆるやかな曲線を描く丘」って、「これから越えていく坂道」として真正面から対峙するとゆるやかでもなんでもありません。
絶望の壁。壁です。本当に。4年前の忌まわしい箱根の記憶が…

また海沿いに「7つの頂」があるだけあって、A Roadの通っている内陸部でも本当にアップダウンが激しかったです。
超えても超えてもまた丘!丘!丘!しかも道が細い(=すぐ横を車が高速で駆け抜けていく)!
ああああ゛ーーーーっ!!!




Eastdean

ところでこのあたりに限ったことじゃなく旅の全行程でなのですが、
この"Public Footpass"という標識を本当によく見かけました。
まあ単に遊歩道という意味であり、さすがウォーキング大好きな国だけあるのですが、
実際には道も何もあったもんじゃないところにこうやって標識だけ出てるんですよ。
民家の一件も見当たらないようなところの藪に向かって矢印が出ていたりとかして、その様は誰がどう見ても獣道…。
上のなんてこの柵の向こうなんだと思います?



Eastdean

Myloみたいな顔した生き物がいっぱいいました。彼らのリビングルーム兼食卓兼トイレです。
明らかな私有地をも堂々と横切り、広大な丘の向こうへとうっすら続いていた踏み跡がどこへ向かうのか、
僕には知る由はありません。ホント、こんなとこ誰が通るの!?ってところばっかり。

しかしこうして草食動物を見るたびにこのAA思いだしてみたり、馬見るたびにこれが頭になだれ込んできたり。
イギリスの美しい風景の中を旅しているのに、僕のこころのデトックスにはまだ至っていないようです。

そんな自己嫌悪と丘越えの疲れでどんよりしていた僕を遠巻きに眺めていた羊たちの注意をさらに引くべく、
彼らに向かって「草なら何でも良かった!!」と凄んでみたところ、
失礼にも連中は僕の期待する方向とは真逆にドン引いていきました。
ったく、ロクな育ち方してねえな(俺が)。



Eastbourne

Eastbourne


結局この日はSeven Sistersからの丘陵地帯に時間と体力をすっかり奪われ、その向こうにある街Eastbourneでタイムアップ。
前日の遅れもあるしせめてBexhillかHastingsくらいは…と思ってたんだけど甘かった。

この街もまた『地球の歩き方』未掲載だけど、このあたりの中心的存在と思われる大きめの街。
海岸では航空ショーの開催期間中だったようです。
あとから知ったのですが僕がこの街に来たその前日に僕の知り合い(日本人)もこのショー目当てで来ていたそうで、
彼の話によると海で行われるこの種の催しとしては世界最大級のイベントなんだとか。



↑今年の映像がYouTubeにアップされてました。
街の西にあるBeachy Headって岬から撮ってますね。一日早かったら見物出来たのになあ。。。



とりあえずTour Info.に行ってみるもタッチの差で閉まっておりまたも宿泊場所の情報ナッシン!
かと思ったらここは大変親切なことに、今日と明日の空き部屋のある宿泊施設一覧が貼り出してあった。
職員GJ!激しくGJ!(←こころのデトックスには以下略)

そしてこの日は僕の人生初となるGuest Accommodationなる宿泊形態と相成りました。日本で言うところの民宿?
60代くらいとお見受けしたご夫婦による、心温まるおもてなしというヤツですね。
イギリス一般家庭の生活がチラとでも垣間見れるのでこれはオススメ。


ただ料金には夕食は含まれておらず、一度部屋に荷物を置いてから街に出てみても
スーパーなども既に閉まっている(週末でしかも地方都市ですもの…)。
しょうがなく駅前のサブウェイででっかいパンを買い(ファストフードで済ませたのが”しょうがない”んではなく、
サブウェイでさえ予算オーバー=高いけど妥協した、という意味で。
デカイやつだと1000円もするけど、空腹にあれ以上耐えられなかった)、
せっかくだからと海沿いまで行って食べたんですが、風が強くてひたすら寒いだけでした…。
こんなの8月じゃねえ。


そんな夏に凍える俺に朗報!なんとここのゲストハウスはバスタブ付きだったのです!
まあ自分が今まで暮らしてきた場所にも全てバスタブはあったんですが、
使用が禁じられていたりなんだりで使ったことは一度もなかったんです。
こちらに来てから一度も漬かったことがなかったんです!(湯に)

漬かりましたよ。湯ですよ。久々の!
ただ…ここのバスルーム、僕の客室専用じゃなく他とのシェアな上にトイレも兼用だったんですね。
いつまでも長々と占有するのは非常にマズいのでは!とドキドキして湯が貯まるのを待てなかった結果、
半身浴が精いっぱいでした。それも普通の半身浴ではなくて、
横になって右半身と左半身を交互に漬かるというまさかの形態。


いいんだ、それでも。
日本を離れて以来、初めて俺の肩が湯に漬かったんだぜ…(涙)
posted by Skedge at 00:00| Comment(4) | 企画モノ? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
僕の記事がきっかけで、ここまで話題、検証が広がるのは、とても嬉しいです。ってか、そのくらい、このHi-prixのインパクトは凄いと思います、色んな意味で(笑)

skedgeさんが仰るようにギャル属性が途中削除されてグダグダという可能性は高いですね。いずれにせよ、現場ではなく、統計から打ち出された戦略のような気がして、その辺大企業的かなぁと思ったりします。ってか、僕達、ファンよりもハイプリに対して研究熱心ですよ!CDを買っていない事を除いては(笑)

ギャルのアーバン化に関しては、安室ちゃんの復活に加えて、青山テルマの影響も大きいと思ってます。最近密閉型ヘッドフォンを付けて歩く女の子が多いですが、あれってテルマのジャケの影響のような気がします。
Posted by dj mizuta at 2008年08月29日 21:27
>dj mizutaさん

ミズタさんところの記事にはいつも感化されっぱなしですよ。記事には出来なくても、僕の頭の中ではいつも話が拡がりまくっています(笑)

>CDを買っていないことを除いては(笑)
煩悩ガールズみたいなモンド感があれば買ってもいいんですけど、これは全く笑えないからなあ。。。(注: 煩悩ガールズも迷った挙句、こんなものより先に買わなきゃいけないものがゴマンとある!と我に返って買ってませんが)

>青山テルマ
ああ、確かに!そういやテルマーがどうたらとか提灯記事(笑)が出てたけど、戦略としてはまんざらでもないのですね。こういうタイプの子をヘタにJ-Pop化させようなんて、UNIVERSALはAIで懲りてないんだなあとかそんなことしか考えてませんでした(笑)
Posted by Skedge at 2008年08月31日 10:48
>ギャルのアーバン化
すげー、キャッチーなフレーズですね。
音楽マーケティングの人が聞いたら、涙を流しそうだ。
ギャルのアーバン化って、携帯小説と無関係ではないように思います。
簡単に泣きたいときにはやっぱり、トランスよりはR&Bなわけですよ。
今、世間は踊るよりも泣きたいんですよ。
まあ、ちょっと前からですけどね。
Posted by mats3003 at 2008年09月01日 15:37
>mats3003さん

>ギャルのアーバン化とケータイ小説
あー、なるほど!!
それでいくとこの流れってセカチューあたりに根っこがあるんでしょうか。宇多田の「Prisoner Of Love」がやたらケータイ小説っぽい歌詞だったのってやっぱ計算だったんだな(ちょっと残念)。SoulheadをYoshi原作の映画タイアップに突っ込んでたのも戦略だったと(これは大失敗してたから別にいいや・笑)。

それでもひとつ気になるのは、最近ギャルの間でヴィジュアル系も来てる、という話。某サイトでは「”ギャル”の範囲が拡散してるんだろう」みたいな説明で落としていて、自分もそれで何となく納得してたんですが。。。
Posted by Skedge at 2008年09月02日 10:09
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