2008年12月24日

ダメ曲その10: 平原綾香

*EXCUSE*
このカテゴリでは2000年代に生まれたヒット曲を
勝手にダメヒットとか名付けてあげつらっています。
でもこれでも一応愛でてもいます。
怒られそうになった時のための言い訳めいたものはこちら



=======================


そら
平原綾香 - Christmas List
#29 JP (2006)
from Dreamusic Album "そら" (2007)





大真面目な曲なので茶化すのもどうかと思いつつも。


オリジナルはDavid Foster作でNatalie Coleが歌った「Grown-Up Christmas List」。
今知った。
んでこの日本語詞って原詞をかなり忠実に訳してるのね。
しかしサビの歌い出しの単語が”戦争”とは流石にいかがなものかと思うわけです。
主題が重たいものじゃなかったら確実に「おバ歌謡」の域。(正確にはおバカバーか)
というか、David Foster作の80年代フィーリングほとばしる
ど・バラードを2000年代も半ば過ぎに投入したのが間違いのもとという気もする。
例えばこの21世紀に「We Are The World」のオリジナルまんまなカヴァーが聴きたいですか?
しかも直訳気味の日本語詞で。僕は聞きたくありません。
ぼくらは〜♪せか〜いだ〜♪(適当な仮想訳)


別に平和がどうこう言ってる部分をからかうつもりはないよ。
某氏の受け売りなんですが、クリスマスって当たり前の幸せがあることを祝い合う日であって、
それが叶わない人のために祈りを捧げたり手を差し伸べたり、という態度は本来とても正しいと思う。
英語の”Merry Christmas!”は日本で言う「よいお年を」の意味であって、
互いの健勝を願い喜ぶ言葉なのだということをこちらに住んでみて改めて実感したもの。

ただ、この手のメッセージソングって、日本語の場合すごく難しいじゃないですか。
全体主義傾向の強い日本で、ポップとしてウケる歌詞は
「個人個人の共感」がキーになってると言うのも面白い話ですが。
それが英語だとなんであんな当たり前のように受け入れられてんだろうか。
80年代なんか凄いもんね。日本語化した途端にギャグになってしまった
Paul Hardcastle (feat. 小林完吾)の「19」とかいい例です。

この曲の場合、オリジナルがゴスペルとかクリスチャンミュージックとかの文脈で語られてもおかしくないような作品なので、
英語がどうこうじゃなくてキリスト教的な価値観の有無が影響してるのかな。
あるいは般若心経が現代語で書かれていたら、
こういう詞を受け入れる土壌が日本にも出来ていたかもしれません(超適当!)。


ただメッセージソングに限らず、これは個人的な主観ありありで書くんだけど、
あまりにもストレートな描写の歌詞に対して僕はものすごく抵抗がある。
説教臭いからイヤ、とかそういうのともちょっと違う。
そういう歌詞って演歌とか70年代のフォークとかにはいくらでもあるじゃないですか。
それがJ-Popの時代になると良くも悪くも歌詞の意味が曖昧になっていったせいで
こういう直球の歌詞に免疫がなくなっちゃったのかな、
などとここ数年ずっと考えているのですが、
未だに気持ちのいい着地点が見つかりません。


そんな感じで色々考えさせられる(曲の主題とは無関係なところで)のですが、
何よりこの曲から迸る負のオーラの根源は曲そのものではなく
終始アップで映る彼女のメイクである、と身も蓋もない結論を述べて終了。
メリー・クリスマス☆



posted by Skedge at 00:00| Comment(0) | ダメヒット伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。