2010年02月09日

Albums Of 2009 GC Choice: #5-2

Mi Plan
#5 Nelly Furtado "Mi Plan" (Nelstar/Universal Music Latino)


以前この記事でちょっと書いてるのでそちらをご参照。というかこれ実はそんなに前提知識もなく、あれ以上あんまり書けることありません。

先行シングル「Manos Al Aire」は北米出身者としては初めてBillboardのラテンチャートで1位を取るなど一定の成功を収めはしたようですが、それでも全米アルバムチャート39位という結果からして非スペイン語リスナーには全然届かなかったのね、というのはちょっと残念ではあります。このアルバムが出て早々、今度はポルトガル語作品に取り組んでいるという話も伝わってきてましたが、どうやらTimbalandと再度組んだ英語アルバムが先になるようで5月のリリースだと本人も名言(早っ!)。なんだか最近Timbo自身が斜陽気味なので若干心配ではありますが、今年はまたメインストリームで活躍する彼女が見られることを期待してます。


[Groove Cruise Top20 Entries]

#2 Manos Al Aire
#4 Mi Plan (con Alex Cuba)
#11 Bajo Otra Luz (con Julieta Venegas y La Mala Rodriguez)



Fleet Foxes LP
#4 Fleet Foxes "Fleet Foxes" (Sub Pop)


日本盤が出たのが2009年なので入れてしまうけど、これが2008年のアルバムとして扱われるべきなのはもちろん分かってるので自重して4位。2008年のうちに知ってたらこれが1位だったかも。日本盤発売時にも散々書き倒されてた通り、2008年英米の音楽メディアを総ナメにしたSUB POP発のフリーフォーク(?)バンド。実は一番聴いたのって『Fleet Foxes』の方じゃなくてその前に出てたEP『Sun Giant』(日本盤ではアルバムに丸ごと収録)に入ってる「Mykonos」なんだけど。実際このバンドにたどり着いたのも、各誌年間1位という結果を受けて1st+EPの体裁でUK盤が再リリースされた際にUKチャート下位にこの曲がひっそり入ってきたのがきっかけだったし(53位。これは一応今年のヒットなんだからmeantimeのNon-Top40部門には容赦なく入れましたよ俺は)。肝心の内容の方は、そもそも自分はこういうのってこれまで全然趣味じゃなかったので何をどう書いたらいいのかさっぱり分からない。ただひたすら幻想的で美しいメロディにはまりました、とかしか言えない。歌詞をきちっと読みながら「White Winter Hymnal」のド輪唱聴くと、ああfolkってそういや「民俗音楽」って意味だったんだっけ、とか今更のように思い出します。

ところでこれ、上記の再リリースの後でUKでは3位まで上がってたけどUSではどんくらい売れたんだろう?と思って調べたら36位。やっぱUSではインディーな人たちはいくらプレス受けが良くたってこんなもんだよねー、と思ってたらVampire Weekendがいきなり1位取ってびっくり。


[GC Top20 Entries]

#1 Mykonos
#5 He Doesn't Know Why
#14 Your Protector
#12 White Winter Hymnal



Blueprint 3
#3 Jay-Z "The Blueprint 3" (Roc Nation/Atlantic)


The Moments「Love On A Two-Way Street」のピアノサンプルを敷き詰めたゴージャスなトラックにアリキーのヴォーカルを起用した世界一格好いいご当地ソング「Empire State Of Mind」(これを地元賛歌として受け取れるニューヨーカーすげえ羨ましい!)、ギリシャのサイケバンドにサンプリングソースを求め、自らが送り出してまぎれもなくシーンのトップに立つまでに至った後進たちを引き連れてのセルフボースト「Run This Town」。今年のmeantime Top40シングル部門、1位・2位はこの2曲を選びました。こんなのが2曲連続で入ってるってだけでもうこのアルバムの価値は決まったようなもの。終盤がやや弱いという印象はあるものの(やたら評判のいい「Young Forever」も元ネタに対する思い入れがないからなのか全然いいと思わない)、それを補って前半、「A Star Is Born」あたりまでの充実度は凄い。とにかく音に華がある。トラックや客演頼みだと言われようと、この音とこのメンバーをこうして従わせられるのはこの人だけだなと思わせるだけの圧倒的な貫禄と、ベテランの矜持がある。

前作『American Gangster』がアルバム単位ではヒットしながらもシングルの成績がさっぱりだったのでもう一線からは退いちゃったかな、という感もあったのですが、今回はキャリア最大のヒット連発状態。ここの夫婦は揃って、特に流行りの音を出してるわけでもないのにチャートど真ん中に居座ってるんだから凄いよな…。ヒップホップがチャートにあふれ返った2000年代半ばには候補が多すぎてはっきりしなかった「で、誰がシーンのキングなの?」という疑問の答えはもう確定させてよさそうですね。


[GC Top20 Entries]

#1 Run This Town (feat. Rihanna & Kanye West)
#1 Empire State Of Mind (+ Alicia Keys)
#6 Off That (+ Drake)
#17 What We Talkin' About (+ Luke Steele)



mixmag oct09
#2 V.A. (Mixed by Armand Van Helden & A-Trak present Duck Sauce) "Mixmag (Oct. 09)" (Mixmag)


MixCDなんてこのテの選出では反則みたいなもん、しかもこれなんて雑誌の付録…。それでも今年一番聴いてて楽しかったのはこのCDだったのでしょうがなく選びました。Armand Van HeldenとA-Trak、世代がちょうど一回りくらい違うのですがどちらもヒップホップのセンスを兼ね備えたクラブミュージック人。この二人がユニットを組んで突然90年代フィルターディスコ復古運動に乗り出したようです。Alan Braxe「Vertigo」なんて問答無用のクラシックも差し挟みつつ、実は今の時代結構量産されていたフレンチタッチなトラック連発の15曲45分。おっさんのノスタルジアでしかない気もするんですが、ひたすら楽しかったです。

彼ら自身が関わった収録曲は2曲のみで、残念ながらDuck Sauce名義のトラックは未収録なんですが、このMixCD(というか雑誌)が出た時にはすでに12"で評判になっていた「aNYway」(Final Edition「I Can Do It (Anyway You Want)」のまんま使い)は後にDATAからCDでもシングルカットされてUKチャート22位を記録と、思いのほかオーヴァーグラウンドに届くヒットになりました。この流れ、本国たるフランスでは2、3年くらい前からPuziqueやStrip Steveといった若手がオリジナルフレンチタッチへのリスペクト丸出しなトラックを発表するという形で起きてはいたようなんですが、今年は是非もっとまとまった動きとして盛り上がってほしいなあ。しかしフィルターハウス全盛期に「You Don't Know Me」を大ヒットさせてたHeldenはともかく、その当時はまだバトルDJとしての勇名を轟かせてからあまり経ってない頃と思われるA-Trakがどうしてこの音に足を踏み入れてきたのか気になるところです。


[GC Top20 Entries]

#8 Titan - Bruxism Groove
#10 Mr Oizo - Gay Dentists
(#5 Duck Sauce - aNYway)



年末の対談企画で既に1位は半ばネタバレ済みなのでもったいつけることもないんですが、思わぬ長文になってしまったため別記事にて。
posted by Skedge at 00:00| Comment(0) | 年間ベスト選考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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