2011年03月23日

巨星堕つ〜Loleatta Holloway死去

ディスコの歌姫、ロリータ・ハロウェイが急逝
http://bmr.jp/news/detail/0000010574.html


loleatta holloway

なんてこった。

twitterでも書きましたが、Jocelyn Brownと並ぶ伝説的ディスコ〜ガラージシンガーの
Loleatta Hollowayが21日急逝したとの事。享年64。
このニュースを見てからもうずっとロレッタ祭りです。ヘビロテ。
実はヴォーカリストとして見ても曲そのものの話でも僕の好みは思いっきりJocelyn派で、
彼女名義のCDで持ってるのも2003年東芝編集のベストだけなんだけど
(しかもこのシリーズ、2003年当時にショートエディットした音源を
さも当時の7"Versionかのように銘打って収録してたりする点で
音源コレクターには評判良くないらしい)
それでも好きな曲が多すぎる。

mizutaさんも早速記事にしていましたが、
彼女本人の歌った曲がクラシック化しているのと同時に
サンプリングの定番という形で耳にする機会が多いからか
twitterのTLで流れてくるこの話題の多いこと。
あんまりこういうガラージ系の曲に興味なさそうなイメージのある人たちまで
一斉にtweetしていて、その影響力の大きさを改めて感じました。
本当はトップ画像にしたかったんだけど、
上の一番素敵なスマイル画像でいいサイズのものが無かったので
代わりに記事にして追悼といたします。R.I.P.




Love Sensation (1980)

Loleattaの代表曲って一つに絞りにくいのだけど、僕にとってはこれだな。
高校生の頃『Dancemania Club Classics』で初めて聴いた時の、
この圧倒的なヴォーカルから受けた衝撃は未だに忘れられない。
ヴォーカリストとしてのLoleattaの真骨頂とも言える曲だけどこれは彼女にとっても
レコーディングが無茶苦茶大変で、プロデューサーのDan Hartmanが
何度も取りなおしを指示して喉を痛めそうになったとかそんな話を聞いた記憶がある。





Dan Hartman with Loleatta Holloway - Vertigo/Relight My Fire (1979)

上の「Love Sensation」の前フリとなったDan Hartmanの大ディスコアンセム。
(「Relight...」本編が始まるのは3分過ぎから)
Loleattaのレパートリーで一番有名な曲ってこれじゃないか。普通にカラオケに入ってるし。
僕のディスコ趣味の中心にあるのはChic以降のNYモノや80年代頭のエレクトロファンクあたりの
シャレオツアーベインなやつで、こういうイケイケゴーヂャス路線はそこまででもないんだけど
これは別格中の別格。ソングとしても素晴らしいし、
バックのストリングスアレンジの流麗さ(特にアウトロ!)は筆舌に尽くしがたい。
これだけでもおなかいっぱいなのに後半に登場するLoleattaの強烈な存在感よ!
この二人は94年、Hartmanの逝去直前にも再共演が実現。





Dreamin' (1976)

70年代以前のディスコはボトムの薄くて昔も今もそこまで好きじゃなく、
この曲も最初は全くスルーしていたのだけど99年あたりで出た(なんと国内盤CDSが出ている)
Satoshi Tomiieのリミックスを聴いて自分内評価が一変したのを覚えている。
Loleattaにとってはディスコディーヴァとしてのキャリアの初期を築いた重要曲。
amazon見てたらこの頃のSatoshi Tomiie、Hatiras、Jazz N Grooveのリミックスを
まとめたカナダ盤CDSとやらが中古で出てたので思わず注文しました。





We're Getting Stronger [The Longer We Stay Together] (1976)

Whitney Houston「Million Dollar Bill」でモロ使いされて一躍脚光を浴びた曲。
僕もそれまで全く気にしてなかったんだけど、それを機に聴き返したら
泣けるほどいい曲でびっくりした。
メインストリームのソウル/R&B文脈ではあまり評価されていない人だけに、
Swizz BeatzとAlicia Keysのプロデュース曲で
Loleattaが引っ張り出されてきたのはすごく意外だったなあ。





Catch Me On The Rebound (1978)

これは70年代モノでもボトムが太くてイケイケでドドスコなので早くから好きだった曲。
こういうパワフルで迫力のある曲はやっぱり似合う。




The Salsoul Orchestra feat. Loleatta Holloway - Runaway (1977)

Loleattaの代表曲は何か、と問われておそらく票が割れるのが
「Love Sensation」「Dreamin'」とこれじゃないだろうか。
Nuyorican Soulの名カヴァーでも知られる、Salsoul Orchestraにとっても代表曲。
まあイビサでIndiaの生ライヴに遭遇したうえどさくさまぎれに一緒に写真まで撮った僕としては
Nuyorican Soul版の方が好きなんですけども、最初に聴いたのはこっちだった。
この曲はVince Montanaのヴァイヴ・ソロですよね!




Black Box - Ride On Time (1989)

Loleattaとサンプリングを語る上で避けては通れないイタロハウス名曲。
「Love Sensation」からの声を無断使用して世界中で1位を獲得、
ってところに当時のハウスのイカガワシさを思う(笑)
オリジナルを知ってれば一発でLoleattaだと分かるんだけど、
この当時のサンプリングに対する認知度の低さもさることながら、
「Love Sensation」自体も今から考えるほどには有名じゃなかったのだろうか?
今の感覚からすると、発表から10年も経たない有名曲を堂々とパクって世界リリースっていう
度胸のすわり方がさっぱり分からん。





Love Sensation (Scorccio Hot Mix) (2000)

Loleattaネタのサンプリングやリミックスで忘れがたいのが、
UKのクレイジーディスコ大王Mark Summersの仕掛けたネオディスコ作品群。
「Love Sensation」は97年に出世作Souvlaki「Inferno」でサンプリングしてるけど、
3年後には曲そのものを同じスタイルでリミックス。
トチ狂ったようなテンションのトラックの上で早回しのLoleattaのヴォーカルが
のたうち回る流石としか言いようのない仕上がり。
LoleattaネタのScorccio作品にはこれをさらに上回る異常な曲があるんだけど
YouTubeから削除されてしまっていたのでまたいつか。



ハウス時代以降のはあんまり詳しくないし、
自分にとってはやっぱりディスコ時代の作品群の方が大きいのでここらで。
それでも貼りだしたらキリがないくらいですけどね。

普通ならここで「もう彼女の新曲が聴けないと思うと残念」とか書くところですが、
Lolettaの場合はたぶん何事もなかったかのようにこれからもサンプリングや
リミックスという形で”新曲”が出続けるんでしょう。
これからもLoleattaの声はフロアに生き続けるということで。
posted by Skedge at 00:00| Comment(3) | 音楽ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
記事の方向性はウチと同じですね。長い時間軸で俯瞰すれば、やはりこうなると思います。

Black Box以前にLoleatta Hollowayが掛かっていたディスコ、クラブが、日本でどの程度あったのか分かりませんが、その熱狂をリアルタイムで経験して、今もDJを続けている人はかなり少ないように思います。

Black Boxをきっかけに、それから'95年辺りからの公式リミックス量産、2000年辺りからのSalsoulリミックス・シリーズ辺りをきっかけに入門した人が多いんじゃないでしょうか。

それにしてもBlack BoxのPV、、、しれーっと口パクしてて、ほんと胡散臭い。でもこれ、本当にヒットしましたよ。居酒屋の有線でも掛かってましたから。
Posted by mizuta at 2011年03月23日 10:05
LoleattaといえばやっぱりRide On TimeとGood Vibrationsですね。勝手にGonna Make You Sweatもと勘違いしてました…
Posted by se2 at 2011年03月24日 10:48
>mizutaさん

>記事の方向性はウチと同じ...

いや、記事の最後の方でそんなことを書きはしたものの、実のところは90年代以降のサンプリング/リミックスはごく一部しか知らないし思い入れのある曲もあまりないんですよ。だからサンプリングを軸にしたmizutaさんの記事はむしろ新鮮でした。世間一般的にはディスコと言ったら真っ先にEarth, Wind & FireとかAbbaとかKC & The Sunshine Bandとか(以下略)の名前が挙がるでしょうが、僕にとってLoleattaはそんな存在なんですよね。

>居酒屋の有線でも
掛かってたんですか!なんかふつーの洋楽ヒットレベルだったんでしょうか。そりゃ全英1位なんだからあり得る話ではあるでしょうが。


>se2さん

というわけでBlack BoxはともかくMarky Markの方は全然知らなかったりします。C+CのアレはLoleattaじゃなくてThe Weather GirlsのMartha Washでしたね。見た目での判別が難しいですが…
Posted by Skedge at 2011年03月24日 18:54
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。