2011年11月29日

Japan Timesの記事を頑張って和訳

m-floの☆タクタカハシ氏がTwitterで、
最近話題の風営法に関するJapan Timesの記事を「誰か訳してほしい」とかつぶやいてたので
ブログのネタついでにちょっと挑戦してみました。
やっぱ英語って使わないと忘れるしね!リハビリ!
とか言えたらカッコいいのですが、こういう記事をまともにスラスラ読めた過去はない。
ちゃんと辞書引き引き翻訳なんてやったのもいつ以来か…(←大学のですらロクにやってない気が)
怪しい訳や意訳もかなりしてるので話半分で読んでください。
(最後に言い訳がましく怪しい箇所の一覧あります)

しかし記事の内容自体はぶっちゃけありきたりっつうか、それほど目覚ましい提案とかあるでもなく
そう一生懸命翻訳してまで読むものでもなかったような・・・
とはいえ、「無免許で踊った罪」っていうのは、やっぱなんともバカバカしい話。



[11月30日 上記の「無免許で踊った罪」という表現について最後に追記あり]
[12月30日 本文インタビュー中に登場するカワモト氏本人による補足がコメント欄にあり]




元記事:
"Late-night dancing should not be a crime in Japan"
(Japan Times)


=========以下訳文=========


日本では深夜に踊ると罪になる?!


想像してみてほしい。夜間外出禁止令の下でロックをプレイすることもままならず、無免許で深夜に踊れば警察に取り締まられる町。こう聞いて、映画『フットルース』に出てきた町のことを思い浮かべただろうか?それとも福岡か?熊本か?横浜か?


この信じがたい話は、1948年に公布された風俗営業法(以下風営法)を1984年に改定した結果もたらされたものだ。当初この法律は、ホステスバーやキャバレー、賭博場を取り締まるために出来たものだった。

しかしこの1年、警察は徐々にこの法律の項目を厳格に適用してきており、そのことで全国のライヴハウスやナイトクラブ経営者の間には懸念や恐れの機運が生まれている。

東京は、ほとんど冗談のようですらあるハコのその豊富さもあり、これは目立った問題とはなっていない。が、ハコの数が少ない中小都市ではその心配はより深刻だ。最近の例としては、福岡のKieth Flackが閉店しそのオーナーが逮捕された(同店の客らが無免許で踊っていたというかどで罪に問われたという[*1])件が挙げられる。これは九州のミュージックシーンに衝撃を走らせ、熊本のディスコパンクバンド、Cynicalsmileisyourfavouriteのメンバー、ハシグチフミト氏をして、九州のライヴミュージックシーンが「崩壊の危機」にあると言わしめることとなる。


国内第3の都市である大阪でさえも、伝わるところによるとアメリカ村界隈が最も苛烈に取り締まられたということで[*2]、この弾圧からは逃れられてはいない。

「もし深夜に警察がやってきたら(我々のイベントは)チャリティだと言えと言ってくるハコもあるよ」とは、大阪を拠点に活動するミュージシャン/イベントオーガナイザー、Kevin Dalyの弁だ。「先月Pure(心斎橋にあるクラブの名前)で警察が来たときは、入口のスタッフは客に踊らないようにって言ってたよ」


(クラブなどの)施設が法の下で様々な営業形態を行なうための8種類の免許のうち、深夜の飲酒許可しか取っていないハコは多い。ある一定の時間(地域によって異なる)を超えて[*3]のダンスや食事の許可するためにはまた別のライセンスが必要であり、それには最低66平方メートルの空間が(店舗に)存在することが条件となる。これはボールルーム(舞踏会を催すような舞踏室)には問題ないかもしれないが、賃料の高い日本に存在する数多の小さなライヴハウスにとっては厳しいものだ。その結果として、これに厳密に従えばほとんどのハコでは踊ることは違法になってしまう。


熊本のクラブNavaroのマネージャー、カワモトジュン氏によれば、かつてはハコ側と警察の間には深夜のダンス制限についても暗黙の了解があったという。

「昔は、イベントの主催者はオーディエンスではなくクラブの客(のうちの一人にすぎない)と言い逃れることができたんです」と、現在熊本周辺で配布されているパンフレットの中で、カワモト氏はこう述べている。「主催者は踊ってさえいなければOKだったんです。ハコの側はスペースを貸し出していることにだけ責任を持っている、ということに出来ました[*4]」

この免責条項を受け入れることは警察側にも喜ばしいことだったと私は信じたい。彼らとて、どんなにばかげて見えるか分かっていたはずだ。ライヴハウスに押し掛けて、無免許で踊った罪(こんな事を書いている自分が信じられない)で人々を逮捕するなど。


では、どうしてこんな法律が未だに残っているのだろう?法律を盾に取り締まりを維持する便宜はとっくの昔に期限切れになっていることはもう分かり始めている[*5]。この場合、社会の秩序を脅かすと考えられている社会階層の人々を叩くための便利な警棒として警察は風営法を使うことができる。

「警察は最近、地元からの苦情を理由にこれらの法律を厳格に適用する方法を変えました」とカワモト氏は言う。「彼らの本当の標的というのは未成年の飲酒であったり、ハコの外をうろつくひとたちだったり、道端に捨てられたビールの空き缶だったり、性的な嫌がらせ[*6]だったり、乱闘やドラッグだったりするわけです。人々はお互いの振る舞いのことは気にしませんよ[*7]」。


日本でクラブやギグに行ったことがあり、似たような海外のイベントと日本のそれを比べてみれば、誰でもこれらの問題とやらが日本では本当に議論の的となっていることが分かる。現状の程度で言うならば、法律の厳格な運用はそれらの問題と別の手を使って戦うべきであろう。ドラッグが問題だというのならその売人を追えばいいのであって、クラブを閉店させて人々を逮捕することはない。本当に、こんなことを書いている自分が信じられないが、無免許で踊った罪で、だ。

東京では、時々あるクラブの閉店は残念なことではあってもそれ以上のものでは特にない。しかし熊本のような場所では、つぶれる心配があるというのはNavaroのような小さな事業者にいともたやすく二の足を踏ませるものであり、それによって(音楽シーン全体の)雰囲気が毒されてしまう。それは新しい仕事も先の展望もなく、さらにもっとも重要なところでは、ローカルカルチャー(地方ごとのクラブ・音楽文化)がなくなってしまうということである。それを考えれば、若者が大挙して地方を見捨て(て都会へ移り住んで)いることは当然のことだ。この厳しい経済状況の時代にあっては、この法律はこれまで述べてきた問題に対してはよかったとしてもせいぜいバンドエイドほどの効き目、反対に地方経済にとっては、最悪の場合それを根こそぎ破壊するものになりうるのだ。


風営法は、踊るということが社交活動としてボールルームやダンスホールの領分にあった時代に起草されたものだ。これらの項目を考えた官僚たちが、どこかの地下にある小さなインディークラブのことについて思い至るなどということがあったはずがない。

この法律はまた、過去60年に渡って幾度となく改定を経てきている。例えば1998年にはダンススタジオが禁止(の適用範囲)から除外されるという改正が加えられた[*8]。もし政府が、深夜に踊ることが監視下になければならないと主張するならば、少なくとも面積要件は撤廃するべきだ。このせいで、小さなハコは関連する許可の申請すらできなくなっているのだ。

日本のライヴ音楽による経済は、深夜帯の営業時間制限と電車の運行スケジュールによって既にその力を損なわれている。時代遅れの法律をタテに警察が突然押し掛けてくる心配など、なぜする必要があろうか。そんなもの、音楽ファンを遠ざけ、ナイトクラブと煌びやかな過去の遺跡[*9]に変えてしまうだけだ。



=====訳文以上、以下言い訳======


[*1] the alleged crimeの訳がこれでいいのやら
the arrest of its owner for the alleged crime of nonlicensed dancing by its customers

[*2] withとreportedlyあたりに自信なし
with its America Mura neighborhood reportedly being hit hardest

[*3] after a certain hour 一定の時間制限のあと、と解釈したけど…

[*4] カワモトさんの説明ほぼ全部、訳はできても意味がよく掴めない
"Before, we could say that the organizer of the event was the (sole) customer of the club rather than the audience," Kawamoto explains in a pamphlet currently being distributed around Kumamoto. "As long as the organizer wasn't dancing, we would be OK. We could say that the venue is only responsible for the rental of the space."

[*5] こんなん大昔に出来た法律でしょ、ってニュアンスなんだろうけどどう訳せば
Here we start to realize the convenience of keeping regulations on the books far past their due date.

[*6] sexual harassment
セクハラじゃなく、性の乱れみたいなことじゃないですかね。あとはストリーキングとか。

[*7] やっぱりカワモトさんの言葉は意味の伝わりにくい直訳気味。
People don't take care of each other's behavior.

[*8] ものすごく意訳。こんな解釈であってるかちょっと心配。
an amendment was added that exempted dance studios from the ban.

[*9] mausoleum これもめっさ意訳。本来は「広大壮麗な墓」 
The Mausoleum マウロソス霊廟(世界七不思議のひとつ)に由来する単語のよう






========以下雑言=========


こういう話を見聞きするたびに思うのは、
俺ってやっぱりクラブカルチャーそのものが好きな人間じゃないんだなあ、ということ。
所詮クラブに行くのなんて多くて年に数回で、そこまで強くはシンパシーを感じられないというか、
ぶっちゃけ自分の生活からクラブがなくなったとしてもそんなに関係ないのよね。

と、言いたくもなるんですが、こういう形でDJやトラックメイカーの生きる場所が
奪われていけば僕もその分素敵な音楽に会えるチャンスが減るわけで、
そういう意味ではやっぱり由々しき事態。
それに、僕はたまたまクラブ音楽を家やiPodで聴いてるだけであって、
聴きたいのは「フロアで流して踊るために作られた音楽」。
だから間接的とはいえ、クラブという空間や文化は十分以上に必要としてはいるのです。
そういう立場から、何をどうしたら状況をプラスに変えられるのかなあ。



========[11月30日 追記]=========

twitterで繋がっているDJ Mizutaさんからご指摘があったことなのですが、
この「風俗営業法」で問われるのは「許可なく踊ること」ではなく「踊らせること」であり、
従って罪に問われるのは経営者の側であり、客ではありません。
そのことを特に意識しないまま訳していたので、誤解が広まらないようここに注釈を入れておきます。

なお、文中に2回強調表示で出てくる「無免許で踊った罪」という表現は
"the crime of nonlicensed dancing"の訳で、原文でも強調表示されています。
これはよく考えれば「踊ること」が罪なのか「踊らせること」が罪なのかははっきりしない表現で、
(普通に考えればdancing=踊るという行為そのものを指すはずですが)
僕自身は上述の背景を誤解していたのでこのような訳になっています。
しかしJapan Timesの記事を書いたライターがこのことをきちんと理解していたかどうかは
読み返してもよくわからなかったこともあるのでこの訳のまま残しておきます。
posted by Skedge at 00:00| Comment(4) | 音楽ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
有り難う!!
Posted by chi at 2011年12月01日 22:25
なんか感謝とかされたッ!
Posted by Sledge at 2011年12月01日 22:33
すいません、記事内で紹介されたカワモトジュンです。
誤訳がだいぶあるので、訂正するように記事書いたイアンには言ってるのですが。。
http://blog.livedoor.jp/trialerror/
こちらが僕がイアンに見せた文です。よければこちらも見ていただけると。突然失礼しました。
Posted by カワモトジュン at 2011年12月22日 00:15
>カワモトジュンさん

なんと記事中のご本人!返事が遅くなりすみません。
なんだかしっくりこない文章だなあと思ってたのですが、やはりそもそも英文の時点で何か解釈の違いでもあったようですね。ブログの方を見てすっきりしました。本文中でも紹介させていただこうと思います。
Posted by Skedge at 2011年12月30日 21:03
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