2014年01月21日

第3回 年間総括 ミュージック座談会 2013 (1 of 2)

2014年に入って3週間も過ぎてしまいましたが、去る2013年12月上旬に行われた
定例の第3回年末音楽座談会の模様をようやく重い腰を上げてアップでございます。
今回は前半が2009年の第2回主催のウチ、後半が2005年の第1回主催のサイキッシュと
負担を分け合うため仲良く共催という形をとることにいたしました。
こちらはその前半でございます。


[2/9追記 後編掲載!]後編はこちらから



意外といつも通り揃った座談会参加者

tippeeさん (今は音楽系ブログ/サイトはやってません)
サイコさん (from サイキッシュ
Skedge (from Groove Cruise)



============


Skedge:
こんばんは。

tippee:
ご無沙汰です

サイコ:
おひさしぶりです!よろしくお願いします

Skedge:
第1回と第2回が4年離れてたので、冗談で「次回も4年後に」と言ってたんだけど、あっという間にあれから4年ですよ。

Skedge:
とりあえず4年前の座談会で出た話題を取り上げて、過ぎた月日の長さを実感するところから始めようと思うのですがどうでしょう。

tippee:
はい

サイコ:
シーンはだいぶ変わりましたね

Skedge:
最初に出た話題は2009年の全米チャート。シングルでThe Black Eyed Peas、アルバムはTaylor Swiftの2ndがバカ売れした年でした。いまいちこの後大きな変化が起きた気がしないのだけど…?

tippee:
音楽シーンってか、個人的なことだけどもCDを全く買わなくなりました。

サイコ:
女性アーティスト好きという観点からいうと、インディー系女子がチャートに入ってくるようになっただけで、隔世の感があります

Skedge:
自分もだんだん購入枚数は減ってきたけど、意識して減らしてる部分もあるからなあ。インディー系女子というと具体的には?


lorde billboard cover.jpg
サイコ:
一番はLORDEですね

Skedge:
ああ、そうか。そりゃそうだ。

サイコ:
といいつつ、私はチャートあんまり追っかけてないので、それ以外のデータはよくわからないのだけど。すみません。

tippee:
YouTube経由のヒットがかなり増えたよね。ストリーミングもチャートに計算されるようになったし

サイコ:
ストリーミングの加算は大きいですね

tippee:
動画サイトに関わらず、ネット経由のムーブメントがチャートにより反映されるようになった。どんなに数打ってもUSで当たらなかったK-POPもPSYでマカレナ的に当たったし

Skedge:
そういや今年は動画ネタのヒットが一気に増えたね。去年のPSYからだと思うけど。ここ数年のAdele、Foster The People、Fun、Gotye、Lordeあたりのインディー系大ヒットは、そういうのと関係あるのかなあ…?

サイコ:
ビデオが印象的だったのはGotyeくらいで、あとは直接そこまで関係なさそうだけども

tippee:
動画サイトかどうかわからないけど、ソーシャルネットワーク系のメディアでの盛り上がりがチャート的にも結びついてる印象はある

Skedge:
ただ人気者の構図がガッと変わったという感じはどうも自分はしないんだよね。

サイコ:
「大スター」はそんなに変わってないよね

Skedge:
さっき2009年の立役者としてあげたBEPとTaylorは相変わらず人気のままだろうし。

サイコ:
BEPって活動休止したんだっけ?

Skedge:
BEPは今は表立って活動してないけど、Fergieとか再始動したらやっぱり売れそうじゃん。ここ数年で「大スター」になった人っていうと誰だろう。AdeleとBruno Marsはそうかなと思うんだけど。

tippee:
少し前からいたけど化けた人ってこと?

Skedge:
まあ要は安定して大ヒットを出しまくるレベルの人ってことだけど。

サイコ:
「大」ではないけど、ドレイクの存在感は大きいような

Skedge:
Drakeは好きだけどちょっと違う気がするんだよね。彼が全盛期のJay-Zや2Pac、Eminemあたりと並ぶレベルの”ポップスター”かと言われると。

サイコ:
逆にJay-Zの全盛期っていつ?という気もするけど。常に売れてる印象があるので

Skedge:
今年に限って言えば、LordeやMacklemoreみたいな新しく出てきた人より、中堅〜ベテランのブレイクや復活の方が印象に残ってるかなあ。

tippee:
ビーバーとかは?

Skedge:
あ、Bieberは該当するかも。今年は割と地味だったけど。


OneDirection.jpg
サイコ:
あとワンダイレクションはポップスターと呼んでいいんじゃないのかな

tippee:
その辺はジャニーズと同じようなもので、出せば一定の売り上げはあるでしょう

Skedge:
そうか、ワンダイは日本含めてすごいもんな。なんだ自分が忘れてただけか。











サイコ:
Skedge君のいう「中堅〜ベテランのブレイク」は、具体的にはどのへん?私がぱっと思いつくのはダフトパンクだけど


daft-punk-lucky.jpgRobin Thicke Blurred Lines.jpg
Skedge:
Daft PunkとRobin Thickeですね。復活とかも含めるとJustin TimberlakeとかEminemなんかも。

tippee:
やっぱりここ数年はEDMすごいから、それに引っ張られてダンス系のアクトでもベテランやキャリアある人らがばんばん注目されたり、チャートヒット出るようになったね

サイコ:
ロビン・シックそのものというか、ファレルのカムバックは大きいトピックだと思いますね


Pharrell Williams.jpg
Skedge:
あ、Pharrell言うの忘れてた。

サイコ:
ずっとそこそこヒットは出してるけど、今年標準を絞ってきたのは、何か意味があるのかなとか、やっぱアラサー世代はファレル好きだよなとか、そういうこと考えてます

Skedge:
どうだろう、Pharrellはここ3〜4年ははっきり落ち目だったと思う。やっぱり今年が「復活」ではないかと。

tippee:
まじで?Pharrellって落ち目だったの?

Skedge:
Pharrellプロデュース曲の年ごとの最高位を一覧にした画像をどっかで見たんだけど、それ見ると結構くっきりと。

サイコ:
私も落ち目だという印象はないんだけどなあ。去年もフランク・オーシャンやケンドリック・ラマーに参加してたし

サイコ:
プロデューサーというより、フィーチャー仕事が今年固まってるのは、なんか本人の意図するところがあったのかなあと

tippee:
うん、一定して何かやってたし、チャートには表れなくてもシーンには貢献してた印象

Skedge:
あ、見つけた。これだ。



chart-attack-pharrell-williams-success.jpg
(クリックで拡大)


Skedge:
シーンへの貢献まで否定するつもりはないけど、やっぱりスポットを浴びずにいたという印象は強いかな、自分は。

tippee:
スポット浴びずにいたってか、急にまた外に出だしたような感じ

サイコ:
私もどっちかというとtippeeさんの印象に近いですね。洋服仕事とかが楽しかったのかな?みたいな

tippee:
個人的にはNeptunesの頃からずっとファレル好きだけどなぁ。ってかネプはもう解散したの?

Skedge:
最近Chad HugoがThe Internetのプロデュースしてたね。今はばら売りなのかな?まあそもそもDaft PunkもRobin Thickeも、あんなに売れるとは思わなかったからなあ。本人もあれ作ってた時は、それがカムバックになるとは予想してなかったのでは?

サイコ:
それはそうかもね。ただ、しばらく「feat.Pharrell」の露出自体をわざと抑えていたような印象なんだよねえ。今年表に出始めたのは、本人的に「そろそろまた出ようかな〜」みたいな感じだったのかな?と思ってみたり。やっぱり抜群に華あるし

tippee:
自分もそう思う。

サイコ:
今年結婚もしたし、ファレルにとっては大きい年ですね

tippee:
2000年初頭ごろかな?ネプがプロデュースの曲がばんばん売れ始めてたころ、Bounceで「ネプチューンズの正体は」みたいな記事があって、「スケベ顔のほうがファレル・ウィリアムス」とか酷い紹介されてたのを思い出した。

サイコ:
ひどいw でも実際ほんとエロいんですよねー。ツイッターで「ファレルかっこいい〜」って書いたら、同年代の女子もみんな「ファレル好き!」って反応してたのが印象的

Skedge:
むしろ当時のシーンではクリーンな方だと思ってたけどねw あの当時は珍しくサブカル気質かつファッショニスタだったでしょ。そういう意味じゃすごい時代を先取りした存在だったと思う。

サイコ: 今もフレッシュだし、凄い人ですよ。当時から、いきなりヴァネッサ・カールトンのアルバムに参加したりしてたしね

Skedge:
ちなみにこれ最近のPharrellのインタビュー。「俺は最先端に立ったことなんてなかった」って発言は個人的には「え?むしろ昔の方がよっぽど…」と思うんだけど、本人はこう言っている。

tippee:
謙虚だね

サイコ:
かっこええのう











kanye1-600x440.jpg
tippee:
一方で、蟹江は向こう側へ行ってしまったですね

サイコ:
音楽的にもだし、プライベートでもあっちに行ってしまいましたね。でも意外とイーザス好きです。何度も聴くって感じじゃないけど、年間ベスト10には入れようかと

Skedge:
『808 & Heartbreak』のとき乱心だなんだと叩かれても好きだったのに、『Yeezus』は分からなかったな…

サイコ:
名盤度でいえば、断然前作だけど

tippee:
Yeezusは自分も是か非かっていったら是だけど、前作の方が断然すき。 蟹江が出したから聴く、って感じだった

サイコ:
前作も相当プログレッシヴだったけど、今作はさらに先鋭化させた感じだったね

Skedge:
蟹江は向こう側に行ったとは言っても、腐りはしないだろうけどね。売れ線とは違うところで生きてくと決めたみたいだけどなんだかんだ評価され続けるだろうし、逆にもう一回売れ線の作ろうと思ったらチョロい気がする。

サイコ:
どうでもいいけどこのニュース笑った

tippee:
なんだこのニュースw

Skedge:
どういう切り口だw

tippee:
蟹江の新作に関するNew York Timesかなんかのインタビュー読んだんだけど、そこに衝撃的な一文があった
「できるだけ余計なものを削りたかった。J-Kwonの"Tipsy"って曲あっただろ?誰も覚えてないと思うけど、あんなのが作りたかった」
Jクウォンが目標とかw

Skedge:
あ、J-Kwonを引き合いに出したのは見覚えあるw

サイコ:
わろた

tippee:
Tipsy好きだったから、Yeezusも買った

サイコ:
J-Kwonはもう悔いないね!

Skedge:
蟹江ってむしろ、ああいう”ワケの分からない”トラックがヒップホップ界の主流だった時代にソウルのサンプリングで評価されて出てきたのに、今になってあそこを目指すってのは面白いな。

tippee:
進んでるように見えて、実はすげえ遅れてたりしてw

サイコ:
何にしろカニエはずっと聴いていきたいですね。私、なにげに5枚以上アルバムだしてるアーティストで、デビュー作から全部買ってるのってカニエくらいですわ










Skedge:
そういや相方(?)のJay-Zはどうだった?実は自分は今回全然惹かれなくて…

サイコ:
私もJay-Zはいまいち。普通レベル。あと先に言っておくとDrakeも微妙だった。悪くはないけどそんなには聞いてない

tippee:
Jay-ZもDrakeも新作は普通かな。数曲、よく聴くのがあるかなぁという程度。

Skedge:
Drakeはちょっと判断保留かな。前作も本当に好きになってきたのは半年くらいたってからだったんで。悪くはないと思う。

サイコ:
あの界隈で言うと、今年は断然The Weekndでした。最高!

Skedge:
実はThe Weekndそこまで聴いてないんだよなー 期待が高すぎたかも。好きだけど。

サイコ:
The Weekndは「ハンガーゲーム」サントラの、ソロ曲、SiaとDiploとの曲も、どっちもよくて

Skedge:
あ、ハンガーゲームのやつまだ聞いてないや。

サイコ:
今聴くがよい

Skedge:
この座談会終わったら聴くわw

tippee:
Weekndはアルバムはまだ聞いてないなぁ。Juicy Jとのシングル(どっちメイン?)とかよく聞いた。
今年のHip Hopはベテランより若い衆の作品が傑作揃いだった

Skedge:
若いのというとA$AP Rockyとか?

tippee:
うん。ASAP Rocky, Schoolboy Q, Danny Brown, Macklemoreとか


macklemore-source-cover.jpg
Skedge:
なんとなくtippeeくんMacklemoreは無視してる気がしてたw

tippee:
え、なんで!Macklemoreすごい聞いたわ。

サイコ:
Macklemoreがどういう出自の人なのかいまだにわからないんだけど、実はこの座談会中ずっと聴いてたw あの硬軟あわせもってる感じすごい。素晴らしいポップアルバム。

Skedge:
Macklemore出す曲出す曲カラーが違って全部ヒットさせるからすごい。今Top40入ってる「White Walls」はさすがに売れないと思ってたのに、脱帽だわ。そーいやこの人たちこそ最初で言った「インディー発の大ヒット」として真っ先に挙げるべきだったかも。

tippee:
シングル客演のシンガーも無名だけど、みんな実力派で感心する。Hollisとかいう人も、味のあるシンガーだよね。アジア系っぽいけど

サイコ:
マジでどっから出てきた人たちなの?最初はチャラいなーと思ってたけど、クセになった

Skedge:
最初は「Thrift Shop」がノベルティヒットっぽかったから、出自気にしもしなかったな…

tippee:
数年前から名前は聞いてたけど、こんなに売れるようになるとはね。Thrift Shopが出るまで白人だって知らなかった

Skedge:
さすが、そんなに前から知ってたんだ。

サイコ:
さすがtippeeさんや

tippee:
Mixtapeコンピで名前を見る程度だけど。でも、その時点でも好事家からは注目されてたんじゃないかな。そういう名目のコンピだったし。










kendrick-lamar-crown1.jpg
tippee:
でも、今年は(今年も?)やっぱりKendrick Lamarだったと思う。今年入ってからもアルバムすごい聞いた。てか今年入ってからの方が聞いてる

Skedge:
Kendrick Lamarはどこまで出世するか楽しみだね、確かに。否定してる人がいないのがすごい。

サイコ:
わたし結局買ってないんですよね・・・しくじったな

Skedge:
ネイティヴじゃないと真価が分からなそうだけど。やっぱり対訳目当てで国内盤買えばよかった。

tippee:
今からでも間に合うよ!ただスキルがスゴいとかリリックがスゴいとかだけじゃなく、Big Seanの"Control"で同世代の若手をめった打ちにしたり、BETのCypherでDrakeを狙い撃ちしたり、シーンのドラマ作りを怠らないのが流石。

サイコ:
ラッパーの鑑ですね。

Skedge:
Kendrickに関してはそういう評価が同業者からも多いみたいだね。シーンを活性化させてる、みたいな。





以上、とってもR&B/Hip Hop話ばかりが先行した前半戦でした。
ここからいきなりJだのKだの言いだす後半戦はサイキッシュにて! → 後編はこちら
posted by Skedge at 00:00| Comment(0) | 企画モノ? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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