ということで、何故か4年周期で開催されている年間音楽総括(?)座談会、
年が明けて1月と少し遅れながらもなんとか開催されました。
ダメもとで声かけてみるもんだな!
今回も三十路を過ぎてなお悪事をたくらんでいるこの3人でお送りします。(TVタックル風)
tippee(aka サカキ)さん (今音楽系ブログやってんのかどうかすら謎)
saicoさん (from サイキッシュ)
skedge (from Groove Cruise)
======================================
saico:
こんばんは!
skedge:
おばんです。皆さま揃いましたね。
tippee:
お久しぶりです。無事に集まれてよかった。(編注: 前回読んでる方にツッコまれたことがあるんですが、実際に会ってるわけではなくSkypeでやってます)
skedge:
ではでは。はじめましょうか。
お伝えした通りあれから何ともう4年なんですよ。第4回です。月日が経つのは何とやらです。

(何だか狩野英孝ぎみな全盛期のTK、と朋ちゃん)
saico:
小室哲哉が本日引退を表明しましたが・・・
tippee:
さっきサイコさんが来る前に二人でその話を
skedge:
何で二人とも真っ先にそこから!ww
saico:
平成の終わりを感じますよ、安室ちゃん引退とともに
skedge:
ちょっとまだニュースの全貌を追えてないんだけど、まあ色々と話題を巻き起こしてますね。
tippee:
でも、小室を振り返るみたいなのは、 前に彼が逮捕された時に同じようなことをmixiかなんかでやったような。
skedge:
うん、逮捕のときの方が衝撃的だった
saico:
確かに、あの時のほうが絶望的な感じはありましたらね。でも今回はただ悲しいという感じ。介護の問題も現代的だし
tippee:
むしろ介護とかそっちの方面のほうが衝撃大きいというか。プロデューサーとしての彼はとっくに存在感なくしてるし…
skedge:
そうなんだよね、今回の件で「平成の終わりが…」というのは自分は感じない。小室ファミリーブームってもう20年も前の話だし…
自分も今回の件で感じることとしては、そういう社会問題的な側面の方が比重が大きい。
saico:
すごく現代的ですよ。つい最近仕事で介護の取材をしたんですが、「今は医療が発展してるから、20年30年と生きてしまうだけに、介護する方が大変だ」と聞いたばかりで
skedge:
KEIKOがくも膜下出血で倒れたのはいつごろだっけ。(Wiki見てる)
saico:
7年前くらいのはずですよ
skedge:
2011年10月みたいね。

saico:
まあたまたまにしろ、安室ちゃんの引退ともかぶって、歴史の転換点みたいなものは感じますね。音楽プロデューサーとしてはとっくの昔に終わっていたとしても、一般の感覚として
skedge:
個人的には今回の件を以て小室引退というのは無いんじゃないかなと思うんだけど。
安室引退の方は間違いなく一つの時代が終わるんだなとは思う。
saico:
ハッキリ言って音楽的にはもう引退してますからね、彼は。
私の周りの親や友人も、今日はLINEがすごいですよ、小室残念だねって
skedge:
そんなに反響あるのか。嫌な言い方になっちゃうけど、そんなにニュースバリューがあるって分かってなかったわ…
tippee:
安室も世間一般では90年代の印象強すぎて、ニュースのVTRもその頃のばっかりでしたよね
skedge:
そうなの。平成が終わるとか言うけど、誰もかれもが引き摺ってきた90年代の影が2018年にもなってようやく終わるんだよ。
tippee:
AKBとかKpopとかに夢中な今の10代とかはどっちもあんまり実感なさそう
skedge:
完全に中年以上の騒ぎだと思うよ。俺らが子どもの頃、美空ひばりが平成元年に亡くなってるんだけど、我々にとってのひばりに感覚としては近いんじゃないかな。
saico:
ですねー。私も30代になったってことだな
tippee:
(ため息)
skedge:
この座談会でサイコさん毎回年齢ネタ先陣を切るよね!ww 何なん!?ww
saico:
いちばん若いから、別に年齢出されても嫌じゃないんだよw
skedge:
それも毎回言ってるよ!!
saico:
若い人にとっては、そういう大プロデューサーはいるのかしら? 秋元康?
tippee:
偏見だけど、サウンド作ってないとプロデューサーとして認めたくないところはある。
skedge:
秋元康は確かにソングライターってイメージ
saico:
うん、私もちょっと違うなーと。でもほかにいないんですよね、ヒットメーカー
skedge:
若い子はそもそも「音楽プロデューサー」って存在自体をそんなに意識してないんじゃないかなあ
saico:
なるほど
tippee:
なるほど
skedge:
10代の子なら、ヤスタカPerfumeでも結構年イッてると思うんじゃない?
詳しくないから断言できないけど、米津玄師あたりはそういう目で見られてるかもしれない。まああの人は自分でも歌うけど。
tippee:
その人、こないだ初めて曲を聴いたよ
ずっと雅楽とかの人かと思ってたので (編注: ツイッターでもそういうネタを見た記憶がある)
skedge:
あとはアイドル好きならヒャダインとか。ニコ動上がりの人なんかは一定の存在感があるんじゃないかと。
saico:
米津玄師はそうかもしれないですね。プロデューサーではないけど、ああいう自作自演の人がイマっぽいのかも
ちゃんと買ってみようかなあと思って、去年出た『Bootleg』というアルバムの曲をいくつか聞いてみたんですけど、結局自分の好みとは少し違ったので買いませんでした。でも「打上花火」は去年を代表するヒットソングとして挙げていいと思います。

tippee:
トーフとかパンピーとかはイケてるんじゃないの
skedge:
自分はまさにトーフやパンピーにハマった一年だったんだけど、かつてのTKつんく小林武みたいなマスアピールする感じの人たちじゃないからなあ。
saico:
すけっじくんはJ-HIPHOPにハマったんだよね
tippee:
そうなんだ。連絡完全に絶ってたから知らなかった
skedge:
ああ、そうそう、自分はほとんど初めてじゃないかな、国産もののラップを結構たくさん聞きまして。
tippee:
へえー。誰とかを聴いてたんですか
skedge:
2016年のKandytownあたりからかな。SuchmosやtofubeatsのアルバムにKandyのメンバーが客演してたり、元々それなりに気になる存在だったSALUだったり、全く知らなかったけどだいぶハマったAwichが出てきたり
tippee:
Kandytownってキクマルのいるクルー?
skedge:
KIKUMARUいますね。メンバー多すぎて把握しきれないけど…
skedge:
シーン全体を俯瞰してどうこうって話は全然できないんだけど、今までの自分にはないくらいいろいろ聴きました。
saico:
日本のHIP HOPってどうしてもリリックの話しがちなんだけど、サウンド的にはどんな感じですか?
skedge:
自分もリリックは二の次でサウンドから入るんだけど、それでも洋楽と違って歌詞の意味がダイレクトに伝わる面白さはあるかなw 気付くの遅すぎんだけど
自分はやっぱりディスコ系やエレクトロ系のトラックが好きになりやすいんだけど、みんなオシャレですわ。トラックが。
saico:
日本語ラップって音が贅沢でおしゃれな印象が私もあるんだけど、あれってなんの流れを汲んでるんだろうね?
skedge:
そういう大きな流れは自分は分かんないんだよね。
tippee:
すけっじ君みたいに音源はほぼ聴いてないんだけど、ここ2年くらい毎週フリースタイルダンジョン見てるからアングラのバトルMCには無駄に詳しくなった。
skedge:
あ、サカキくんは見てるんだ。
そっち経由で盛り上がってるシーンも自分は全く分からない。
tippee:
自分の印象ではUSのメインストリームと比べて、日本ラップのサウンド面はかなり幅広い印象
saico:
ほうほう
tippee:
USはトラップ流行ったらトラップ一辺倒だけど、日本だとジャジーなのがあったり、初期666みたいなホラーコアあったり、いろんなタイプのトラックでやってる印象が強い。
それは日本語ラップのいいとこだと思うね
skedge:
確かに自分が去年聴いた中では、今の流行に沿った音ってそれほど多くなかったね。
JP The WavyがMigosの二番煎じとかって凄い叩かれてたり(自分はMigosよりハマったくらいなんだけど…)、Awichの「Remember」はMajor Lazor風だったり。そのくらいかなあ。
saico:
日本語ラップ格好いいな、聞きたいなーと思いつつ、踏み込めないのはそのへんもあるかも。shingo2くらいしか結局聞かなかった
skedge:
日本ではラップってまだまだメインストリームじゃないから、サブカル的スノビズムが良くも悪くもあるんじゃないかな。自分のアンテナにひっかかったのがそういう曲ばっかりだっただけなのかなって自分では思ってる。

saico:
それこそtofuさんとか、あと適当に言ってるけどceroとかそのあたりもスノビズム? そもそも、もはや現代に「サブカル」ってあるのかという問題にもなるけど。
skedge:
Suchmosもそうでしょ。スノッブっつうか何かオシャレならオッケー的な。(ってtofubeatsが自前の動画で言ってた)
現代の渋谷系、とか言ったら底が浅い発言になっちゃうけど。
saico:
サチモスってサブカルなのかなー。メジャー王道じゃないという意味ではそうかもだけど、かつての「サブカル」で連想するようなミニシアター感はないよね。私としては、なんなら湘南乃風とジャミロクワイを足して2で割った存在だと思ってて、自分の通ってきた「サブカル」とはちょっと違う
skedge:
俺は自分のことそんなにサブカルだと思ってないしサブカルを通ってきたとも思ってないけどSuchmosもtofuもPunpeeもサブカルだと思ってるし、それゆえに好きなんだたぶんw
tippee:
産業サブカルってやつですね
skedge:
産業サブカルww
これ名言だな。太字にするやつだ。
saico:
産業ロックの真反対のはずだけど、意外といまは近いニュアンスかもですね、産業サブカル
tippee:
いや、これは某サイトがアジカンを指して言った言葉の受け売りです
ロキノン系みたいな産業メインストリームを嫌う連中がメインストリームに行くこと
skedge:
けど、音楽に限らず「産業サブカル」的な立ち位置の作品って多いと思いますよ。
saico:
サチモス、もちろん嫌いじゃないけど、とくにハマらなかったというか、やっぱり私は湘南的なイケてるカルチャーに暴力を感じるのね。さかのぼるとサザンオールスターズもそうなんですけど
tippee:
サイコさん攻めてるなぁ
skedge:
「サブカル=メジャーではない=自分だけが知ってる自分好みの作品」って思わせてくれるものを、みんな求めてる感じがする。
tippee:
国民総中二病みたいだね
saico:
若い子にとっては米津さんとかもそうなのかな。作られたアイドルとかじゃなくて、ネットから自然発生してきた良い音楽を私は聞いてる!って。
DAOKOとかもそれで支持されてるんだろうし。私の世代では椎名林檎かもだけど
skedge:
そういう傾向って椎名林檎のころからでもあったんじゃないの。なんなら浜崎あゆみだって、聴いてるファンはそういうつもりで聴いてたじゃん。歌詞がそういう形で評価されてた記憶、ない?
saico:
確かにギャルとか水っぽい人たちは、これは私たちの音楽!って浜崎あゆみを聞いていたと思うけど、あゆはnonnoの表紙も飾ってたからなー。売れたスケールが大きすぎて、今してる話と並べるのはちょっと違う気がする
skedge:
これ誰かが言ってたことの受け売りなんだけど、椎名林檎が偏差値55以上の総意、浜崎あゆみが偏差値55以下の総意、みたいな。
あの頃の時点ですでに「誰にとってもスター」って売れ方じゃなかったんだよきっと。宇多田あたりが最後だったんじゃない。どのクラスタにも通用したポップスターって。
saico:
そうねー。まあ、あゆは「誰にとってもスター」の最後尾に入れてもいいと思いますよ
skedge:
Suchmosについては、自分は単純にイナカモノ的憧憬で湘南すごい好きなので、ああいうイケてる土地からああいうイケてる奴らがイケてる顔して出て来られてもあっさり釣られるのよね。
saico:
私も田舎者憧憬すごいけど、湘南は範疇外なんだよね。なんかウェイな感じがするというか、セックスの匂いがするじゃん (編注: ちなみにYouTubeの「Girl」のPVに「全員セックス上手そう」とコメントがついていた)
skedge:
俺昔「セックスの匂いがしない音楽に興味はない」とか言ったことあるしなあ。我ながら一貫してる!
saico:
そういう観点でいうと、私はもっと神経質な音楽が好きなんだよね、ジャンルはなんにしろ
skedge:
Suchmos/湘南に対する好悪が俺とサイコさんで別れてるのって、俺が東京より横浜が好きってのが大きい気がしてきた。
saico:
うん、私はまったく横浜通ってないからね。でも横浜の大学に通っていた友達は、東京より地元より横浜が好きって言う
skedge:
俺、都会大好きなくせに東京にはなんか歪んだ感情を向けがちなんだよねえ。
skedge:
ところでさっき秋元康とかプロデューサーの話が出たけど、洋楽の世界も我々の若かりし頃に比べるとプロデューサーが話題の先に立つことってだいぶ減った気がするけどどう思う?
tippee:
それは本当に思う。一世を風靡するレベルはもう出てこないかもね
skedge:
R&BやHip Hopはあのころ(編注:概ね00sを想定しています。おいちゃんたちの若かった頃や)はとにかく誰のトラックなのかみんな話してたし
saico:
うん。いまだにJust Blazeプロデュースしばりで曲を聞いたりするもん
skedge:
ポップ系でも結構そうだったよね?Max MartinにせよButch Walkerにせよ
アギレラのこの曲はLinda Perryが書いてんだよーとか。カイリーのこれはCathy Denisだよーとか。
saico:
Max MartinやThe Matrixの話題が普通に出てましたね
tippee:
今はsoundcloudとかで、アマチュアでも質のいいトラック作る人は山ほどいるから、わざわざ高いギャラ払って大物に頼まなくても、アマチュアをフックアップすればクオリティの高くてフレッシュな人材がいくらでも手に入る。
最近のヒップホップのヒット曲もそんなん多い気がするな。
skedge:
そうそう、すげえカッコいいトラックだなと思って調べたら名前も知らない人って例増えたよね。確かにサンクラとか環境の影響大きそう。
tippee:
昔は新人発掘っていうとジェイZの仕事だったけどね
saico:
私のわかる話でいうと、Katy PerryのTeenage Dreamとかは昔ソロデビューしたSSWが曲を書いたりしてて(編注: Bonnie McKeeのことです)、
注目されたから再デビューあるか!?って感じだったけど、2〜3年でその勢いも消えちゃって。
skedge:
あとこれ、それこそNe-YoやKanyeあたりから始まったと思うんだけど、自作自演の人絶対増えたよね。
saico:
Ne-yoとかの流れも3年前くらいに終わったと思う。「たくさんヒット曲書いてるシンガーソングライター」という流れは。Siaは唯一、曲提供をきっかけに大スターになった人だけど、彼女の場合はもともとシンガーソングライターとしてデビューしていたしね。
一方、日本では小袋さんという方が、宇多田ヒカルのプロデュースでデビューしますけど
skedge:
アーバン系はそうでもないんだけど、入れ替わってポップ系の自作自演職人が凄く増えたと思うの。
Adeleが頂点だと思うけど、Ed Sheeranもそうだし、Taylorだって自作の詞が話題になったわけじゃないですか
saico:
うーん、でもそれはAvril Lavigneのときからそうじゃなかった? 本当に書いていたかはさておき。Adeleは完全な自作自演でもないし、割と旧方式の人だと私は感じる
tippee:
作詞作曲ができるかどうかってより、プロデュースできるかどうか
skedge:
Avril、そんなパーソナルな歌詞書く人だったっけ?元彼の悪口は曲にして無くない?w
saico:
Avrilは一応全部の作詞したことにはなってて、10代のモヤモヤとかを称賛されていたとは思う
tippee:
アブリルやミシェブラとかはどんなクオリティか知らんけど自分で作詞作曲やってて、それを商品にするのがプロデューサーだよね。今はそれを全部自分でできる人が増えたってこと?
skedge:
いや、そういう部分でのコントロールはもちろんレーベルやプロデューサーがやってるんだろうけど、それが話題になったりリスナーに意識されることが減ったんだと思う。
曲っつうか、セルフプロデュースの時代なのかね。SNSでの発信もそうだし
saico:
ビジュアルや私生活も含めて、まるっとセルフプロデュースできているかどうか、というのは確かにポイントになっていますよね。
今売れてるのはLGBTフレンドリーで、オバマ派で、ロックもR&Bも両方聞いてて、SNSの使い方がうまくて・・・っていう人だとは思う
tippee:
プロデューサー中心の時代からアーティスト中心の時代になってるのは確か
skedge:
最近さ、これも追えてないんだけど、何かと批判もされてるマンブルラッパーもそんな感じじゃない?あの辺がサウンドとかでどうこう言われてるの記憶にない。
tippee:
マンブルラッパー出た
skedge:
話せることないんだけどね…ほんとあの辺は名前すら挙げられない…
tippee:
フューチャーとかヤングサグ
skedge:
Futureは自分の中ではまだ「自分でも歌うプロデューサー」的な位置づけになるかな。昔のThe-Dreamみたいなものかなって
あの界隈に自分がコミットできないのも、今までの自分がサウンドに対する好き嫌いで聴いてきたから、あんまり刺さらないのかなあとか思ってはいる。
tippee:
マンブルラップはさすがに自分もハマれない
saico:
いまmumble rapをwikiで検索してYoutubeで聞いてる・・・。全然わからん!
tippee:
↑これ聴いてみて
マンブルラップをおちょくった曲。何言ってんのか全然わかんねえよっていう
saico:
聞いてる!なるほど・・・
tippee:
こんなんドラッグやってなきゃ聞きつづけらんねえだろっていう
skedge:
この曲知らなかったw Jay ZのDeath of Autotuneみたいなものかなw?
tippee:
増えすぎるとディスられる世界だね
skedge:
分からんと言えば、別に嫌いとかじゃなくて、去年くらいから急にホワイトラッパーが一気に出てきたのも何があったのあれ?
tippee:
ホワイトラッパー増えた理由はわかんないけど
skedge:
増えたよね?区別できなくて困ってる…(老人)
tippee:
あいつらのスタイルもタラタラしてるし、普通に受け入れられてんじゃないのかな。そういうスタイルが。
saico:
わしらがYoutuberまったく理解できないみたいなものか・・・(てきとう)
skedge:
いずれにせよ「スタイル売り」という意味では共通してるとは思うんだよな。
tippee:
あと反トランプで業界が一丸となってるのはあるんじゃないかな
skedge:
そういやこれだけトランプ大統領が話題になってる割に、トランプ陣営ミュージシャンって出てこないね。テロの時のトビキー(編注: Toby Keith)みたいな感じの人。
カニエはトランプ支持とか言ってるけど
tippee:
最近カントリー全然聴いてないんだけど、あっちの方の人はどうなん?それこそトビキーとか。
skedge:
自分もさっぱり分からんけど、カントリーはここ数年男Vo.勢のBro Country大ブームって印象。Florida Georgia Lineとか。
tippee:
イケメンカントリー?
saico:
全然わからん
skedge:
Top10まで来るようなクロスオーバーヒットって女性にはいないんだよね。Miranda Lambertとか人気ある人はいるのに。
tippee:
テイラースウィフトみたいに、カントリーからジャスティンビーバーみたいなポップアイコンになる人いないのかな
tippee:
テイラーなんて今やカントリーのカの字もないし
skedge:
まあテイラーみたいな売れ方はいろいろ奇跡に近いと思うので、当面あんな売れ方してああいうキャリア形成する人は出ないんじゃないかと…
tippee:
ティムマグロウ(曲名)とか歌ってた時代が好きだったのに..(編注: Taylorのデビュー曲。2006年)
saico:
もう10年前だよ!w
tippee:
歳をとったもんじゃのう
skedge:
1stは俺も買ったよ。テイラーたんとかみんな言ってた時代。(みんな?)
saico:
テイラーは確実にメイクを変えてるんですよ、マス向けにいくときに。
昔は「キツいアイメイクしてるなー」って思ってたのが、一気に変わったんですよ。
tippee:
いまどんなメイク?
saico:
今はもっと万人受けするメイクかな。COVERGIRLっていう化粧品ブランドのタイアップもついてたし
skedge:
そうなの?なんかどんどん攻撃的になってる一方のイメージしかなかった。
saico:
女優っぽいメイクというか。昔は田舎のギャルっぽかった
skedge:
ええ、そうなんだ…自分はカニエにスピーチ妨害された頃くらいに「女優さんみたいな雰囲気だなー」って思ってた
saico:
REDあたりがいちばん平均的なメイクかも。今回のアルバムはロックぽい見せ方してるけど
skedge:
あ、やっぱりあの辺は「平均」なのね
tippee:
興味深いなぁ。確かに登場時はティーンとは思えないほどケバかった。80年代のポルノ女優かよっていう
skedge:
ケバかったっけ?すごい大人びてるなとは思ってたけど…
ケバかったのは本格的に売れる前のセレーナゴメスでは・・・

tippee:
↑ケバいよ
skedge:
垢ぬけてないだけじゃない?これって世間的にはケバいのか…分かってないな自分…
tippee:
こんなんでteardrops on my guitar...とかピュアぶってたからケバさ加速した
saico:
2009年あたりは、まさにメイクを変えてる時期だと思いますよ。
この写真↓は2008年

saico:
垢抜けないとケバいがニアイコールだけど、要はプロのヘアメイクが入ってなくて、自己流メイクの結果って感じなのよ。あとこの人は眉毛がキツいんだけど、前髪をつくって隠すようになった
きちんとセルフプロデュースしはじめたのがREDあたりという
tippee:
なるほど。メイクアップ観点からの意見はうちらからは出ないから貴重だ
skedge:
こうして見ると初期のテイラー、見た目もちゃんとカントリー娘だなあ。カントリーのベテラン女性Voにありそうな髪型とかメイク。このまま50年くらい歳とらせたらDolly Partonみたいになってたのじゃあるまいか。
tippee:
容易に想像つく

saico:
2013年はこういう感じだからね
skedge:
そう、この頃!個人的には見た目一番好き。
saico:
この頃は綺麗だったし、曲もよかったですよ。ちなみに新アルバムは聞いた?
tippee:
私聴いてないです...
skedge:
俺も全然… Look What You Made Me DoをYouTubeで1回見たくらい
tippee:
自分もだわ
skedge:
意外と嫌いじゃなかったけど、まあ、もう全然自分の聴く感じじゃなくなってるので…
saico:
Ready For Itはいいかなと思ったけど、それでもちゃんとは聞いていない
tippee:
テイラーの新作さえまともに聴いてない連中がメインストリーム音楽を総括する対談(編注:それな)
saico:
あれだけ売れてたテイラーでもこれ(編注: 今作のテイラーは彼女にしてはチャートアクションが悪いです)だから、ストリートの感覚をすくいとれないのがいかに致命傷かって話なんだけど
逆に売れてる人はみんなストリート感があるというか。それが2017年っぽさではあるかと思う、インディー感というか
skedge:
インディー「ぽい」ってのはヒットの方程式っぽくなってきたよね。昔そういう匂いのする曲がチャートに上がってきたときはへえ、これが売れるか!って思ったものだけど。
前回近い話題出たなそういや
saico:
オーバープロデュースじゃないというか、手作りでおしゃれ!っていう感じですよね
tippee:
そういうえばさ。自分、前回か前々回の対談で「今後はpitchfork系みたいなインディまたはインディっぽいのがメインストリームでもっと売れる」みたいなことを言った気がする
skedge:
ちょっと待って 過去の記事読ませて(編注: ここで過去記事を読んでる)
skedge:
Pitchfork云々あんま言ってなくね…?w
tippee:
あれ?すごい言った覚えがあるんだけどどこで言ったかな。すけっじ君カットしたんじゃねえの
saico:
お、ビーフw
skedge:
自分もそういえばサカキ君そんなこと言ってた気がする…と思ったんだけど。えーどこだ…
skedge:
って、あったあった!後編のラスト!太字!!
saico:
さすがですな

saico:
ところで誰かSZAは聞いた?
tippee:
大好きSZA
saico:
本来的にはすごく好きなはずなんだけど、アルバム通してだと、まだそこまでピンとこなくて・・・
tippee:
あのシングルがすごいよかった
saico:
Kendrick Lamarとの新曲は好きなんですが
tippee:
アルバムは私もあんま聴いてません
saico:
シングルはドリューバリモア?
tippee:
Love Galore?
skedge:
SZAは自分は未だによく分からない… Weekendは聞いてみたけどハマらず。
saico:
ひとくくりにしたら雑だけど、ケラーニ、Dua Lipaあたりととくに甲乙つけられなかったというか
skedge:
Kehlaniは分かるけどDua Lipaその枠なんだ?
saico:
いや、本来的には違うんだけど、「最近勢いがある自作自演系の女子」ってことで、ざっくり一緒にしてる…。
Kelelaとかもかな。サマソニは見たいですが
tippee:
サマソニはもう第一弾出たんだっけ?
saico:
でてますよ
tippee:
チャンスザラッパー出るのかぁ
skedge:
サマソニ自分はまだ様子見。けど「ロック」フェスとしてみればかなり頑張って人連れてきた感じはある。BeckとかMastodonとか。
saico:
そうね、なんならフジロックぽいですよね今年は。
フジはいつラインナップ出るんだろ。(編注: この時はまだ出てませんでした)
skedge:
サイコさんいつの間にかフジ族(?)になったもんね。自分は行くとしたらサマソニだけなのでフジはさっぱりだなあ…
skedge:
じゃあここらへんで各自のベストとかよく聴いてたジャンルとか、2017年のまとめ的なこと聞いてもいいですか。




saico:
私の2017年ベストディスクは、Thundercat, Miguel, The xx, Rina Sawayamaあたりです
少し差がついてThe Weeknd(2017年としてカウント),Dua Lipa, Lorde, HAIM。あとShobaleader Oneもよかったですね
tippee:
その中ではミゲルとHAIMがかぶっとる
skedge:
あ、Miguel新譜出てたの忘れてた。Skywalkerだけはちょいちょい聴いてる
saico:
Miguelはなんだかんだ、セカンドからずっと好きですね。前作もよかった
個人的にはFrank Oceanの今の路線にあまりハマれないんですけど、Miguelはちょうどいい
tippee:
ミゲルはまだ歌心がありますよね。最近はR&Bもドヨーンとしてるから。
saico:
そうですね、遠くに行ってない感。
skedge:
Lordeはなんか各誌めちゃくちゃ大絶賛だね。
saico:
LordeはライブすごくよかったのでTOP10に入れたけど、アルバムそのものは、じつは自分はそうでもなかった。客演やサントラのほうが好きです、Lordeは。でもライブがいいってことは実力あるってことだと思うし、存在そのものは大好き
skedge:
Thundercatは意外。これも凄い話題になってけど、今日名前が出るとは思ってなかったから。
saico:
フジでもめちゃくちゃ良かったですよ。バカテク極まれり
skedge:
あー、そうか。フジ出てたねえ。
saico:
リキッドルームの単独も行きたかったけど、すぐ売り切れたし。
カマシ・ワシントンとかもそうだけど、日本では結構人気あるんじゃないですかね?あのあたりは
tippee:
聞いたことないんですけど何系?
skedge:
一応ジャズ系になるのかな?てかKendrickのTo Pimp A Butterflyにも参加してたじゃん!サカキ君が知らないのも意外だ!w
tippee:
えーまじでー
saico:
うん、サカキさんなんて10年前から知ってそうなのに!
tippee:
それじゃあ多分好きだわ。時代に取り残されるとはこういうことか...
skedge:
twitterでジャズ系のメディア関係者を一人フォローしてるんだけど、カマシともどもその界隈で猛プッシュされてたみたいよ。
saico:
(編注: ↑Thindercat - Show You The Wayのリンクをここで貼る)
tippee:
開始3秒で惚れた
ってかこれ聞いたことあるような...マイケルマクドナルド参加の
saico:
ですです
tippee:
アルバム出てたんなら後で絶対聞きます!
saico:
ぜひ。前のアルバムも良かったです
tippee:
これはライブすごそう
skedge:
これは確かにライブ聞いたら忘れられなくなるタイプだろうなあ。
サイコさん他に言い残したことある?
saico:
今年のいちばんの発見はRina Sawayamaでした。ロンドン在住の日本人女子。宇多田というか、ジャム&ルイス的な音をいまの感覚でやっているという。「Alterlife」というシングルは、さらにビーイング感まである。
skedge:
Rina Sawayama、サイコさんに言われて以来その「Alterlife」をちょこちょこ聞いとるよ。Seiho氏のリミックスがあってびっくりした。




skedge:
じゃあ次自分行きます。サカキ君は毎回ラストと決まっておるので(?)
シングルで再生回数多かったのを抜き出すと日本語ラップの多さが2017年の特徴なんだけど、ベストアルバムとなると我ながららしいというか、ぶっちぎりでCalvin Harrisですね。
次いでtofubeats、Purple Disco Machine、フィロソフィーのダンスあたり。
まあディスコなんですわ、要するに。
saico:
ディスコもっと流行ってもいいのにね
skedge:
いや十分流行ったよ。つか今年で遂に終了かなって思ってる。
saico:
そうなんだ。結局USでは流行らなかったなという印象だけど
skedge:
前回の対談がちょうど、Daft PunkのRamdom Access Memories出た年で感無量で
saico:
あー、あれはディスコかあ。私としてはGet Luckyだけディスコで、アルバム全体はプログレの印象だったなあ
skedge:
アルバムは確かに壮大でプログレチックでもある。逆にディスコ期待すると肩透かしかもねあれ。
でもBrunoのUptown Funkもクソ流行ったやないの!(編注: 「Mark Ronsonの」と咄嗟に出てこない…)
saico:
言われてみれば!忘れてたのは、後が続かなかったからなー。だからあくまでディスコ自体が流行ったという印象じゃないのかも
skedge:
まあ今でもCharlie Puthの新曲が2曲連続で結構ファンキーなベースライン使ってたりとか、そこそこ広がってくれたと思ってるんだけど、
saico:
チャーリープース!盲点でした
skedge:
CalvinのNu Discoサウンドがセールス的にも批評的にもありゃ失敗というか、思いのほか売れもせず評判もそこまで高いわけでも…
そんなことを思っていたら、Bruno "Uptown" Marsが年明けからいきなりニュージャックスイングをかましたので。あれでトレンド変わっちゃうと思います。あれはあれで大好きだけどな!
tippee:
カルビンは良かったね。最近のドヨーンとした音でぶつぶつラップしてるラッパー連中がポジなトラックでラップしてるのが新鮮だった。
skedge:
Calvin、そんな感じで「ただNu Discoやりました」じゃなくて、そういうラッパーちゃんと連れてきて現行シーンにフィットする曲作りに挑戦してたんですけどねえ… 売れなくともどっかの雑誌に褒めてやってほしかった…
褒めたのは日本のライターだけだったという悲しい盤でした。自分は生涯愛します。
tippee:
そうだったんだ...てっきり海外の評判もよかったのかと思ってた
skedge:
年間ベストで上位に挙がってるの見たことねえ。
tippee:
時代は流れゆくのですね
skedge:
それ言ったらtofubeatsもだけどね!特に年間ベスト入りしてないことを本人がガッカリしてるとツイートしてたもん。別に俺そういうの拾いに行ってるつもりはないのに… なぜかそういう年度になってしまいました。
まだ伸びしろのあるフィロのスのブレイクを2018年は期待します。
tippee:
フィロのスって何?アイドルなの?
skedge:
フィロソフィーのダンスっていう、日本のアイドル。初めてアイドルにハマって初めてアイドルのライヴ行って初めてチェキ会に参加した。どファンクなのよ。音作ってる宮野弦士ってプロデューサーが若い子なんだけどすごいんだよねえ。
tippee:
面白そうだね。聴いてみるわ。すけっじ君がアイドルにハマる時が来るとは
skedge:
長く生きてると何が起こるか分からんな… と思ったよ…
saico:
フィロソフィーのダンスが注目されてるのは、日本における「インディーがイケてる」のひとつの事例ですよね
skedge:
自分はそんなとこかな。ではトリのサカキ君よろしく。
tippee:
私はえらいのでまとめてきましたよ。
saico:
えらい!





tippee:
ほぼヒップホップ (編注: 本当に上のメモ帳らしき画像が送られてきました)
skedge:
予想通り一番枚数多くて笑ったw毎回「何も聴いてなかった」って言って一番多い!w
ジャケ写探すこっちの手間も考えてくれよ!w ←これもなんか毎回言ってる
(編注: 全部画像探してたら死ぬのでほか二人と同様の枚数になるよう上から4枚だけにしました。死ぬわ)
tippee:
いやいやいや。すけっじ君から今回の話をきいて、血の滲む思いであんま聴いてないやつも選んだ。
skedge:
あれだけもうラップは聞いてないとか言っといてちゃんと抑えるとこ抑えてるじゃないですかー
tippee:
いや、ラップ聞かなかったら韓国ものしか残らないから。(編注: という割に今回はKの話題が出ずじまい)
saico:
一押しは?
tippee:
一押しはマジッド。これはめちゃくちゃ聴いた
skedge:
やべえMajid Jordan気になってたのに完全に忘れてた
もう2ndが出てたのね…こんどはちゃんとチェックするわ…
tippee:
ラップではやっぱりケンドリック。
あとジョーイバッダスは皆さん聴いてください。
非常に聴きやすいし、リリックの内容もいいです。上の曲はJuicy Fruit使い
saico:
Majid格好いいですね、今聴いてる
saico:
同じ流れだと私はdvsnも好きですね。セカンドアルバムも良かったです
tippee:
dvsnも私好きですよ
skedge:
Kendrickはどこまで行くのだろうね。4年前の前回でもすごいねって話してたのに、もうそれどころじゃない存在になっちゃって
tippee:
ケンドリックまだイケると思う。カニエみたいに彼方まで行ってない
saico:
私は逆にKendrickのサードは聞いてなくて。すごく好きだし尊敬してるけど、自分が超聞きたい音楽ではないという。情報量が多くて疲れちゃうというか。
確かにカニエは彼方に行ったね。でも好き、カニエ
(編注: 前回も出た話題。この座談会ではあっちに行ってしまったカニエの話題が出がち)
tippee:
何度も聴くアルバムじゃないよね。私も再生数というよりはクオリティの高さで選びました
skedge:
Kendrickの3rdってそれ『Damn』のことだよね?
saico:
ですです
skedge:
あれ4thらしいですわ。
saico:
あ、そうなんだ
skedge:
ヒップホップガチ勢の友人に注意されたことがあるw
saico:
ちなみにおふたりはOnraって聞いてます?
tippee:
知らないですね
skedge:
分かんない
saico:
すけっじくん好きだと思うんだけど。
フランス人ビートメイカーなんですけど、私はアジアの音楽をつなげた「シノワズリー」シリーズで知って。
新作はアーバンディスコな感じ。
skedge:
毎回サイコさんひとつはこういう「そんなの聴くか!」っての挙げてくるね
saico:
線ではなく点で聞いてるからね
tippee:
なにこれめちゃくちゃいいじゃん
skedge:
確かにこれ結構好きかも。日本のシティポップっぽいといえばそうだし、洋楽の80sリバイバル的な音でもあるし、今こういう音ってファン層広そう
tippee:
アルバム出てるなら欲しいね
saico:
今作は確かジャケットが日本人のはず。80年代くらいのイラスト。
ちなみにシノワズリーはこちら↓です。これもすごくいいですよ
skedge:
お洒落だなこれも…
tippee:
こんなオシャレなのばっか聴いてたい
skedge:
00sヒップホップのバングラやアラブネタが流行った時とは明らかに違う感覚だよね。アジアのネタを奇天烈なサウンドじゃなくてオシャレなパーツとして使うという。
saico:
今年確実に買うのはこのOnraの新譜と、あとNightmare On Waxも買うかも
skedge:
Nightmares On Waxは自分も予約済み!
サイコさんの口からNightmares On Waxが出るとは…
saico:
こないだ会社のビルで流れてて、ShazamしたらNOWだったのよ。会社のセンスをほめてw
skedge:
じゃあサイコさんが話題に挙げてくれたので、今年期待するアルバムとか、そういうの挙げてシメません?
自分はとりあえずそのNightmares On WaxとJustin Timberlakeと、あとFirst Aid Kitも買うかも。直近だとそんなもん。けどその先の見通しは全く分かんないや。Rihannaそろそろ動くかな。
saico:
リアーナそろそろかもね。映画の撮影も終わっただろうし
skedge:
映画?
saico:
私はリアーナの大傑作をずっと待ってる。シングル単位ではあるけど、アルバム単位だとまだないから・・・
skedge:
バトルシップ2?w
saico:
オーシャンズ8っていう大作に出たんですよ
skedge:
違ったw
saico:
コスメブランドも成功してるし、リアーナは本当にすごいと思いますよ。今回話題にしてる、LGBTフレンドリーでオバマ派でストリートでSNSがうまくて、っていうのも全部もってる
skedge:
Rihannaは自分は3rdは大傑作だと思うけどなあ。けどそろそろコンセプチュアルなアルバムで一発当てていいかもね。ビヨンセの批評面での成功を追いかけたい気があってもおかしくないし。
skedge:
サカキ君はなんか2018年に期待することとかは?前回のPitchfork発言をしのぐ大予言をよろしく!
tippee:
ずっと考えてるんだけど何も思いつかない
skedge:
(笑)
tippee:
今年誰が出す予定なのかもわからないし。
期待してる奴ならいるけどそれでもいいですか。
saico:
知りたい
skedge:
いるんじゃん。ぜひぜひ

tippee:
Rich Chiggaっていうラッパー聞いたことない?去年ってか一昨年に最初に話題になったんだけど
インドネシアの16歳だか17歳
saico:
今Youtube見てる
skedge:
中国系の…と思ったらジャカルタ出身なんだ。なんか話題になってた記憶はある
tippee:
英語ネイティブ並みなんだけど正真正銘のジャカルタ育ちで、Futureとかヤングサグとか聴いて英語勉強したらしい
saico:
顔がめっちゃアジア
skedge:
Chiggaってそういう意味だものね。あんまりいい意味で使わない言葉だったと思うけど。
Nワード+Chineseだし、意味も確か「黒人になりたがってるチャイニーズ」みたいな感じじゃなかったっけ。
tippee:
そう、だから最近改名した。ブライアンとかいう普通の名前にw (編注: この座談会の数週間後にRich Brian名義のアルバムが出てビルボードで18位になってます)
skedge:
この若さでアジアから世界に打って出るの凄いなあ。
saico:
全然ジャンル違うけど、LORDEが出てきたときのような感じですね。普通の子の感覚なのにクオリティ高い!人種関係ない感じがフラット!みたいな
skedge:
まだ話題を巻き起こしてる途上って感じ?それとも最近さらにバズり始めてるの?
tippee:
Ghostfaceがリミックスで参加するくらい業界ではウケてる。最近21 Savageとの曲が出たし、今後ヒットする可能性はあると思うんだよね。若いし
skedge:
ほう。USシーンとの絡みもちゃんとあるんだ。この子売れたら確かに面白いね。
tippee:
アジア系はFar East Movementが1位取ったけどなんか続かなかったし
skedge:
ラップシーンからきちんと支持されてって形でもなかったしね
tippee:
そうそう、シーンの支持を得てるという意味ではJINに近い (編注: 00sにちょっと話題になってた中国系のラッパー。赤西君ではない)
saico:
ひえー、1999年生まれ
tippee:
いま活躍してるラッパーみんな超若くて恐ろしくなるよね
saico:
そりゃわしらも30代になるよね
tippee:
エクスエクスエクステンタシオンとかも若いし
tippee:
うちらの時にもチンギーとかJクオンとか若いラッパーいたけど
skedge:
いやそんなのワシらが年取ったせいで縁遠く感じるだけで昔も若いラッパーいたよ。えっとJibbsとか…
saico:
いや、なんか「若!」って思っちゃうけど、年取ったからだろうなって
tippee:
最近のは若いだけじゃなくて凶暴なのが多い。DV野郎とか。
saico:
エクスエクスエクステンタシオンも素行やばいですよね
tippee:
あいつはヤバイよね
skedge:
クリスブラウンがリアーナ殴ったのもギリ10代では…?(どうでもいい反駁)
XXXTentacionはなんか久しぶりにおっかないのが出てきたなって感じがする
tippee:
うちらが若かったころのティーンラッパーよりも危なっかしいと思うよ。
saico:
あ、最後にみなさんCardi Bは?
skedge:
そーだ話に出そうと思ってたのにすっかり忘れてたCardi B。FinesseのRemixで一気に好きになった。
tippee:
私はあんまり好きじゃないですね彼女は。ニッキミナージュの後釜にすっぽりと言った感じ。大げさな表情とかシリコン巨乳とか
saico:
Finesseは曲もビデオも上手いよね。こういう見せ方できるんだ!っていう。期待値下げてた分、いいやつじゃん!みたいなw
skedge:
CardiはリアリティTV出身なんだっけ?出自の分コアなラップファンはそこまで騒いでない感じはする。今後どう育ってくかは注目してる。
tippee:
記録は作ったよね
skedge:
まあちゃんと若いのがこうして出てくるのはいいことですよ。
平成が終わっても次の時代は若いもんがちゃんと作っていってくれるんじゃよ…
saico:
まわるまわるよ時代は
skedge:
いやむしろ30代まだまだ時代回さないかんですよ!
tippee:
今日は頑張って話したけど、私は確実に聴く量減ってますよ。二人ともすごいと思った
saico:
いやいや、私もチャートは追いかけられてないです
skedge:
自分も話すことあるかなとか思ってたけど、それでも、自分の目に映る世界だけでも、まだまだ面白い曲はいっぱいあるってことですよ
何とか4年後にも生きて開催しましょうw
saico:
はい、またぜひ4年後に
skedge:
とりあえず4年後もやる前提で書いとくか。TK復帰してると思う。
saico:
それを願う!
tippee:
4年後か...ではまた4年後に
skedge:
お二人ともありがとうございました!