2005年10月31日

[Single No.77] Utada / You Make Me Want To Be A Man

You Make Me.jpg[POP / TECHNO / HOUSE]

1. Radio Edit 3:46
2. Junior Jack Mix 6:44
3. Bloodshy And Avant Mix 4:04
-Enhanced-
Video



Area: UK
Label: ISLAND DEF JAM / MERCURY
Code: 988 638-1
Release: Oct. 2005
Chart Pos: UK #227


サウンドの方向性を考えれば、US進出よりははるかに成功率が高いと考えられていた(by俺)UtadaのUK進出。結果からいえば、見る影もない惨敗でした(そこそこ期待してたのに・・・)。「Never Stop」さん情報によるとこのUKデビューシングル「You Make Me Want To Be A Man」は227位だそうで(そんな下までどこから情報手に入れてるんだろう、ていうかそんな下位まで集計してるのかUKチャートは)。


とりあえず期待していたダンスミックスの収録がJunior Jackだけだなんて失望したよチミには!って、2004年のHouse Music Awardチャンプ起用しただけでもシーンの空気は充分読めてるんですけどね。ただこれがいかんせんつまらない。オリジナルのテクノポップな作風がJJの作風と微妙にズレてるので、中間点を模索した結果すげー無難な出来になっちゃいました。ちょっとこれでクラブの話題を掻っ攫うのは難しかったかも。まぁ他のポップアクトのハウスリミックスに比べればはるかにクラブオリエンテッドな出来ではあるんですが、元々クラブフィールドを狙い撃ちする目的で作られたレコードと比べるとやっぱちょっと弱い。

実はアナログにはTom Nevilleのリミックスも入ってて、こっちの方が昨今のテックハウスムーヴメントの時流に乗れてオリジナルとの相性もいいということでポイント高いんですが、何故にCD未収録なんでしゃう。がっかりだよチミには、ホント!(どこぞのアジア盤には入ってるみたい・・・いいなぁ)

3曲目のBloodshy & Avantは、ちょっとテクノポップの雰囲気を残した特殊なR&B、って感じでジャンル分けに困る音ですが、だーれだっけこれと思ってググってみたらBritneyの「Toxic」「My Prerogative」のプロデューサーだったか。Brooke Valentineのアルバムにも参加してた模様。なんだ、結構お金かけた人選じゃん。もったいない。


オリジナルは「西洋人が考える、多分に誤解を含んだオリエンタル趣味」な旋律をエレクトロテクノで表現するっつー、ジャパニメーション好きの白人が勝手に期待してそうな日本像とぐっちりマッチしてる。ヘンテコの一言で片付けるのは簡単だけど(というか昨年のアルバムリリースの時点で自分はそういう感想しか持てずにアルバム購入は見送った)、よく考えればこんなのをJ-POP界のど真ん中をひた走るトップアーティストがやっちまってると思うと凄まじいことです。こんなラディカルな冒険、浜崎やミスチルじゃ出来んだろ。


んで特筆すべきはビデオ(彼女に限らず邦楽アーティストは一般的にVideoのエンハンスト収録はしないのでなんか得した気分)。当然の如くダンナの紀里谷氏がやってるので、あっちのOtakuとかが手を叩いて喜びそうなCG使いまくりの凄まじい映像ですぞ。すごいけど何が何だかよく分からんので一般訴求力はなさそうなものの、これは227位に消えたマイナー・ソングのMVじゃねぇ。なんか”格”が違うもん。多分テーマは、アンドロイド化したヒッキーが「Want To Be A Man」=人間になりたがる、っつーことなんだと思います。テクノ調の曲に合わせ、メタリックな近未来世界で。うーん、見れば見るほどすごいけどキャッチーでは全然無いな。これを街頭とかでふと目にしたロンドンっ子は果たして「この曲は何だ?!」と興味を惹かれるだろーか、うーん。


ま、リミックスの人選やVideoのクオリティ、Scissor SistersやMyloのファン層と重なってもおかしくないテクノポップ調のサウンド、とそれぞれの素材に勝ち点を得るだけの要素が揃っていて結果がこれですから、レーベル側に売る気がなかったんだということで片付けておきましょう。どうせUK国内で継続して金稼ぐ気がアーティスト側にないでしょうから、そら会社側だってそんな奴のために宣伝費とかはたきたくもないわな、とか思うんですがこの考え方当たってますかね。


ところでとうとう日本でもヒッキーが暗黒期に入りましたね。「Be My Last」、全然売れてないじゃないですか。思わず「はぁ?!」と声を出しちゃいましたよ初動6万枚台って何(多分東芝社内では大騒ぎだったのでは)。だんだん欝っぽくなってく曲調についに周りが付いていけなくなったんだろうか。別に駄作出してきたわけでもないのに、大いに疑問・・・。
posted by Skedge at 19:56| Comment(4) | TrackBack(0) | Singles | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
遅コメントですが、私もUTADA、UKではいけるんじゃないか・・・?と推測していただけに、この順位はびっくり。MTV.CO.UKとかでも全試聴キャンペーンとか打ってたのに。

しかしこのMVグロいっすよね。CASSHERN見た身としては非常によく理解できますが、一般人(日本のリスナーにしろUKのリスナーにしろ)にしてみれば「これ何?」って感じのMVだと思うんですよ。キャッチーさが全然ないというか。ぶっちゃけ悪夢っぽい(笑)そういう意味でも、すけっじさんが挙げられた”ラジカル”というのは当てはまると思います。
曲自体もアルバムの中で一番好きだっただけに、この結果は残念。

これからどういう風に活動していくんでしょうかね。売れなくなったといっても、固定ファンがついてるから支障はないのかもしれないけど、やっぱりちょっと淋しいものがあります。
Posted by サイコ at 2005年11月08日 19:46
おお、サイコさん今でも見ててくれたんですね(笑) ありがとうございます。

やっぱりMV暗すぎでしょうか。CASSHEN含め映画全般見ないんでそっちとの比較は出来ないんですが、妙にトラウマチックな映像なので、ファイナルファンタジーのCGムービーみたいに心躍らされる部分が無いんですよね。
「Be My Last」の方でもなんかヘンにゴスっぽくなって、存在自体がキャッチーじゃなくなってきた感はありますね。元々彼女の暗部を投影させたような曲が多かったのは事実ですけど、ポップな部分とのバランス配分が逆転しつつあるのが気にかかります。

そういえばサイコさんって自サイトでかなり彼女を誉めてませんでしたっけ?『Deep River』あたりを。「Letters」や「東京NIGHTS」は僕も大好きだったんですごく共感した覚えがあるんですけど、違ったかな。
Posted by Skedge at 2005年11月08日 23:59
何言ってるんですか、楽しみに見てますよ(笑)

確かに「Be My Last」はジャケット(黒髪のぱっつんて)からしてゴスっぽい雰囲気が出てますね。MVは見てないのですが、映画タイアップもあってポップ感はかなり影を潜めましたね。
宇多田さんは、多分本当はものっそいネクラな娘だと思うんですけど(笑)でもそのネクラ部分を上手く光に昇華できるというか、キャッチーな楽曲ときれいな言葉選びで普遍的なポップスに形成してしまう能力のある人だと思うんですよ。それが最高の魅力な訳で。そういう点が失われてしまうのは非常にもったいない。

はい、高校生の時の日記でかなり褒めてましたね。あとEXDUSリリース時にも天才だと形容しましたが。
自分からCD買うほど大ファン!って感じじゃないんですが、常に一目置いてる?アーティストです。「Deep River」は普通に名盤だと思いました。
Posted by サイコ at 2005年11月09日 15:35
>黒髪のぱっつんて
何かが壊れちゃったんだろうなぁと思います。

>そのネクラ部分を上手く光に昇華できるというか
そうそう、僕が言いたくても言葉が出てこなかったのはまさにそういうことです!さすがのサイコ節。自分で表現できなかったもやもやがこれでスッキリしました。サイコさんの言葉を借りれば、「You Make Me〜」のMVも「Be My Last」もネクラな部分を黒いまんまで提供されちゃった感じかな。

>高校生の時の日記で
え、そんな過去ログまで見てたっけか。俺きもい(汗)


きもいついでに、及川拉致計画はAでよろしくです(元記事関係なし)。
Posted by Skedge at 2005年11月09日 20:43
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