2008年04月30日

WTF is Bassline House?

ああ、ロド兄ぃ!
トップ画像に起用しつつ自分も-1点付けてるが。
しかし下の写真見たら本当に彼はヴィジュアル系扱いなのかもしれない。
合衆国中西部、流行りのアイドルやイケメンロックヴォーカリストなんて
無縁の暮らしを送る牧場経営の妻(38)の気持ちになり切って眺めてみよう。


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前からかこう書こうと思って延び延びになってたんですが
いい加減時間ある時に書いとこうか。
只今UKで凄まじい勢いになっているUKガラージの新(?)ジャンル、Bassline Houseについて。

つってもBassline Houseとは何か、とか、自分も最近知ったばかりなので
能書きを垂れる資格もなく。てか出来ない。
簡単に言うと、90年代に大流行したスピードガラージがロンドンで廃れた後も
イングランド中部ではずっと残り続け、それが最近になって
再びロンドンから注目されるようになったというものらしいです。

なので、ここでは目に・耳に留まったBassline House系トラックの
YouTube動画を列挙するといういつものお手軽更新にとどめます。
Bassline HouseについてはDJエラグルさんのブログを見ていただければよいかと。
(↑自分の書き込みがあちこちにあってすっごい恥ずかしいですが)






T2 feat. Jodie Aysha - Heartbroken (All Around The World)

昨年の11月に突如として2位の大ヒットになった「Heartbroken」。
前述のとおりロンドンの外ではずっとアツかったジャンルではあるようですが
ポップチャートにまで波及するブレイクの端緒になったのはこの曲。
ただこの時は個人的に忙しくて音楽をチェックしてる暇もなく、
レーベルがポップハウス系のヒットで知られるAATWだったこともあって
「UKではよくある意味不明のダンスヒット」くらいにしか考えていませんでした。
UKガラージの派生だとも全く気がつかず。




H 'two' O feat. Platnum - What It's Gonna Be (Head2Beat)

ところが2月になって今度はこの曲も2位まで上昇する大ヒットになってようやく
「これは自分の知らないところで何かすごいことが起きている」と思うに至り、
検索してみて見つけたのが上でリンクしたDJエラグルさんのブログ、
そこで初めてBassline Houseという言葉と、これがUKガラージの一派だと知りました。

ちなみにこのHARD2BEAT、ネットで調べて初めて知ったのですが
MINISTRY OF SOUND傘下の新設レーベルでした(実物CDSにもそういう表記がない!)。
これが2枚目のリリースなんですが、実は1枚目が何故かNo.1の大ヒットになった
Basshuntersの異色トランスポップ「Now You're Gone」で、3枚目のリリースが
今5位まで上がってヒット中のSeptember「Cry For You」ということで
今のところ全カタログがTop5ヒットという凄い記録を続けています(笑)
まるで統一感のない音ばかりですが、おそらくDATAレーベルで出すのとは少し毛色が違って
かつチャートヒット狙い、という目的で設立されたのではないかと。
MOSからはBasslineのコンピもこの頃に出てヒットしてます。




Delinquent feat. KCAT - My Destiny (All Around The World)

で、上のH 'two' Oの後すぐに出たのがこれ。
上2曲に比べると格段にキャッチー(メロがチカーノR&Bっぽい)なのでこれは大ヒットするだろう!
と思ったら19位と案外奮いませんでした。
ちなみに俺チャートではH 'two' Oと同時Top20入りしています(笑)
シングル収録のリゾート風Acoustic Mixが微妙に!微妙にイイ!!
ハウス側へのアプローチも多いBasslineものですが(というかBassline自体が
UKガラージによるハウスへのアプローチと言った方が正しいような)、
これもPaul Emanuelのいかにもな王道UKハウスRemixが作られてます。

Delinquentは最初名前を見た時に既にあっ!と思ったのですが、
まだこのブログを始めたばかりの頃に買ったUsherの「Caught Up」UK盤CDSに
リミックスを提供しているのです。超恥ずかしいが当時の記事
ロンドンのプロデューサーだそうですが最近とてもよく見かける名前なので要チェック。

ちなみにこれのリリースもT2と同じAATW。
「流行とは作り出すものではない、便乗するものだ」という経営哲学のもと(←勝手に考えた)、
90年代初めからチャートヒット絶やさずサヴァイヴし続けてきた
ある意味化け物のようなインディーレーベルです。
まあ特にトランスなんかはこのレーベルがポップ色の強いヴォーカルものをヒットさせまくった結果
UKではそれ以降トランス系チャートヒットが激減したりしてましたから
この「My Destiny」がヒットしなかったのはBassline Houseの未来にとってはいいことだった気も。




Addictive feat. T2 - Gonna Be Mine (Gusto)

AATWやMOSの張り切りっぷりを見て、これでGUSTOあたりも参入したら
本格的な大ブーム到来かなーとか思っていたら本当に出ました(笑)。
Uniting NationsとCrazy Frogで立身出世した新興勢力、という事実だけで
ある種のリスナーを身悶えさせる、B級の星。
ご丁寧にプロデューサーのT2をフィーチャリングクレジットしましたが
ポップチャートでは売れませんでした。Nina Sky風のジャケットと
ものすごく微妙なラテンテイストがうさんくさくてしょうがない。買ったけど!




The Count & Sinden feat. Kid Sister - Beeper (Domino)

意外とこれもヒットしませんでしたが、
Kanye Westと共演した「Pro Nails」という曲で話題になった(らしい)
フィーメールラッパー、Kid Sister客演。なんかLil Mamaと似たような声ね。
The Count & Sindenはデンマークのパーティーバンド(?)Alphabeatの
Top10ヒット「Fascination」でLinus Loves、Bimbo Jonesと並んで
リミックス起用されてたのがかなり印象的。
この手の人たちを起用したリミックスはR&B〜ヒップホップ系マキシには
凄い高確率で収録されてますが、ロック系にまで行ったのはまだこれしか知りません。
こないだまでUK1位だったEstelleの「American Boy」マキシにも
前作「Wait A Minute」のリミックスで参加しています。

ちなみに片割れのSindenは「A Bit Patchy」をドラムンベースリミックスした結果
「Apache」ネタ部分のパーカスを超高速にしてしまっていたA. Brucker & SindenのSinden。
要はSwitch周辺のフィジェットハウス人脈だそうですわ。
このシングルでリミックスを提供しているA-Trakもフィジェット系らしいんだけど
Kid SisterのデビューシングルがA-Trak(とSpank Rock)のプロデュース。
どんどん繋がっていきますねぇ。




Wiley - Wearing My Rolex (Asylum)

今週のUKチャートでCD発売のないままDLだけで初登場4位、
おそらくCD発売後のNo.1は確定だと思われるグライムMC、Wileyの「Wearing My Rolex」。
これはまあBassline Houseじゃなくて完全にエレクトロハウス化してますが
プロデューサーもMCもバリバリグライム系の人々ということで
グライムとハウスの混交を最も顕著に表わす例になりそうな予感。




Wideboys feat. Shazney Lewis - Daddy O (All Around The World)

しかしUKガラージとハウスの接近ということで言うならこの人たち。
昨年Rihannaの2枚組『Good Girl Gone Bad』でいくつかダンスリミックスを提供しており、
UKガラージ畑の人なのに割と普通のポップハウスやん、とか思っていたのですが、
ここ半年ほどメジャーアクトも含め狂ったようなペースでリミックスを量産。→Wikipedia
SnoopまでBassline Houseになってしまう様は
数年前に猫も杓子もレゲトン化していたあのブームを思い出すような過熱っぷり。
AATWからリリースされるこの曲で自己名義でのポップブレイクもなるか。




既にここまででだいぶ文字数使いましたが、もう少し。
このBassline Houseと似て非なるムーヴメントに、DirtyPopというのもあります。



Charlene Dance - Mr DJ (Positiva/DirtyPop)

このDirtyPopって言葉は聞いた瞬間にピンときました。
と言っても'N Syncを思い出したわけではなく、思い出したのは昨年リリースのこれ。
レーベル名自体がDirtyPopで、ジャンル名としても標榜していたというもの。
冒頭にボイスチェンジャー声で"DirtyPop"と掛け声が入るのがトレードマーク。
Akonの鉄格子音&”こんびーっくみゅーじーっく!”と言ってるのと同じですね。
(ただし「Mr DJ」のCD音源にはこの掛け声ないんですが)

最近は、しかもUKには珍しいR&Bオリエンテッドなハウスだったので
MyPodで昨秋ヘビロテだったのですが、これもUKガラージ絡みだったとは。
Stickyというグライム畑のプロデューサー/DJが広めようとしているサウンドスタイルで、
よりハウスに近い、というか殆ど普通のハウスになっちゃってるような気もしますが
微妙に黒さやエグさを感じさせてくれるのがポイント高い。




Britney Spears - Gimme More (Sticky Radio Mix) (Jive)

本当はTaio Cruz「Come On Girl」のDirtyPop Remixを貼りたかったのですが、
お姉ちゃんがお尻をフリフリするSticky自作映像が18禁通達喰らったようで見れないので(笑)
代わりに見つけたBritney。DirtyPopと呼ばれる音の共通点はいまいち分かりにくいけども。
他にStickyのDirtyPopリミックスにはSugababesや
Dave Spoon feat. Lisa Mafia、Eamonあたりがある模様。
ちなみにTaio Cruzの問題のビデオ(笑)もここで今見れます。



実は「UKガラージがハウス化する」という予言はもう2年以上前に聞いたことだったので
すごく楽しみにしてたのですが、最初T2がチャートで大ヒットした時にはこれがその
そのハウス化したガラージ、というのに全然気が付きませんでした。
自分はUKガラージと言ってもグライムしか連想できなかったし、
好み及び希望的観測もあってその時想像してたのがいわゆるヒップハウス的なものだったので。
(だからJust Jackがヒットした時に「これのことか?」とか思っていた)

「だからもともとハウスはブラックミュージックなんだよ!」を口癖に
両者の融合を何年も願い続けてきた自分としては
USアーバンポップのエレクトロ&4つ打ち化と同様にとても歓迎すべき事態ですので
ワクワクしながら見守ってゆく所存です。
自分の好み的にはWileyみたいな分かりやすいラップ+ハウスやDirtyPopの流行を希望。
逆にハウス側の人間も黒い音に手を出してくれたらもっと面白いんですけどねー。
posted by Skedge at 00:00| Comment(4) | 音楽ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
僕も時間があるときにこの記事を読もうと思っていたので、読み終わったのでコメント(笑)

というか、ちょうどこういう記事待っていたんですよ。UKガラージは興味はあるけど、もうチェックする時間とか全然ないんで。あのWileyがTop5に入るなんて何事かと思っていましたよ!

しかしT2の「Heartbroken」は一回も良いと思わなかったのと同じように、Bassline Houseってあんまり自分好みでないかも知れないなぁ。なんかえらい淡々としてて、歌のメロディと音のメロディが独立してる感じ(?)がちょっと…。

Kid SisterとかWileyみたいにラッパーが絡んだほうが絶対良いじゃん!と思うのは、自分がグライムを好きだからなんでしょうか。
Posted by kino at 2008年05月05日 07:53
>kinoさん

逆に僕はUKガラージって昔からあんまり興味無くて、だからWileyって言われても「んーどっかで名前くらいは聞いたことあるような気が?(ロックマンと間違えてませんか)」程度でしかなくて。。。なんで完全にこの件に関してはハウス好きからの観点でしか見てないですが、ようやっと面白い動きが出てきたなあと歓迎してます。なんかここ数年ずーっとハウス(シーン)に対して閉塞感みたいなものを感じていたもので。

でも4つ打ちラップの保護及び推奨を訴える身としてはラッパーもどんどん絡んできて欲しいところです。「Beeper」くらいはっきり”黒”くてちょうどいいくらい。
Posted by Skedge at 2008年05月06日 04:25
遅くなりましたがロド兄反応くれてありがとうです。あの写真は卑怯ですよね。ほんとは絶対イケメンじゃない。

あ、あとついにベースラインハウスの特集が!!
というかそう余分ですね。H2Oの曲聴いたときにポップソングでなんでこんなにベースラインが野太くて主張してんだろ?って思ったんでこのネーミングは非常に納得です。そう、My Destinyも同時期にはやっててまったく同じ曲調なんです。


けどこういったポップソングでダンスよりなやつでベースが野太いのUKで結構前からときどき出てなかったでしたっけ?曲名がすらっと出てこないけど、かえってCD棚あさってみます。

Posted by はまべ at 2008年05月06日 12:00
>はまべさん

あのロド兄の写真は一体どこから持ってきたのかと(笑)。ロド兄は僕の中で「注目してる割に別に好きではない」という微妙な位置づけですが、初40ヒットの「If You're Going Through Hell」は結構当時聴いてました。悲しいことに田園地帯に住んでるとけっこーフィットするのです(笑)

>ベースが野太いの
うーん何でしょう?最初にちらっと書いた”ベースラインハウスの先祖”スピードガラージでしょうか?90年代半ばの流行りなのではまべさんのCDシングル収集時代とも合いそうな気はしますが。あとはトリップホップとかダブみたいなのでしょうか?自分もこの辺詳しくないのでよく分かりません…
Posted by Skedge at 2008年05月07日 01:53
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