2009年01月13日

Albums Of 2008 GC Choice: #3 Amy MacDonald

This Is The Life
#3 Amy MacDonald "This Is Your Life" (Melodramatic / Vertigo)


07年発売のアルバムなんだけど日本盤が12月だし自分も年明け直前に買ったので08年分に入れることにする。値引きかまして英アルバムチャート1位取ったのも08年入ってからだし、タイトル曲「This Is Your Life」が今年なぜか大陸欧州各国ですごいヒットになってたし。

日本盤発売の際はこの「This Is Your Life」か「Mr Rock & Roll」のどっちかがプロモーションされてたと思うのですが、アルバム全体のイメージは前者の方。同郷スコットランド出身の先輩KT Tunstallをもっとフォーク〜オルタナ・カントリー色強くした感じで、黄昏メロディのあまりの連発ぶりにびっくりします。特にデビューシングルにもなった「Poison Prince」が飛び抜けて素晴らしい出来(チャートでは全くヒットしてないが)。こんな若い子がこんなシブいアルバム作ってそれが売りようによっては売れまくるって、やっぱイギリスって凄い国だと思う。

しかし彼女の音楽遍歴はというと実はオルタナ/インディーロック好きで、かつてはThe Libertinesの大ファン(「Poison Prince」というのもPete Dohertyのことで、薬漬けの彼を揶揄してるというより元ファンとして残念がってる立場の曲とのこと)。インタビューでも「フォークなんて全然聴かないから、なんでこんなアルバムに仕上がったのか自分でも不思議なの、テヘ☆」的なことをヌカしており、これ全部周りの大人が一から全部やらせちゃった感ありありなのがちょっと心配です。次本人が好きなようにやったら全然違う音だったりして。つかJoss Stoneフラグか、これ。



Poison Prince (1st released video)
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2009年01月09日

Albums Of 2008 GC Choice: #2 Lindstrom

Where You Go I Go Too
#2 Lindstrom "Where You Go I Go Too" (Feedelity/ Smalltown Supersound)


北欧スペースディスコの雄、Lindstrom待望の1st(2006年の『It's Feedility Affair』は既発曲のエディット集だったのでカウントしないらしい)。CD屋のポップに書くキャッチコピーは「捨て曲ナシ!全曲シングルカット不能!」 だって55分あって3曲しか入ってないから!

えらいものを出してくれたものです。どっかのサイトで「3曲55分」って収録内容を見ただけでこりゃもう年間ベストなんじゃないかと思ったくらい期待の1枚でしたが、期待通りでした。こんな解脱しかかった音でも出発点はチープなユーロディスコなので、僕にはこのキャッチーさとアートぶりのバランス加減がピッタリくるのです。30分近くに及ぶタイトル曲もCerrone「Supernature」というどメジャーネタのモロ使いなのに、終盤の盛り上がり方なんか神懸ってる。

ちなみに「The Long Way Home」を相方Prins Thomasがエディットした汎用短尺版(それでも6分あるが)は一時期本人のマイスペでもフリーで落とせましたが、今でもこのサイトでリーガルに提供されているのでありがたく頂いておきましょう。下のYouTube投稿音源は「曇り空眺めてるうちにだんだん景色が歪んでく」っていうプログレじみた幻想的な音そのまんまの画像です。

ところでこのタイトルと音の感じからRoyksoppの「Poor Leno」を連想したのは僕だけでしょうか。冷え切った空間でひとりぼっち、きみの温もりを追いかけたくて(←意味不明)、みたいなイメージ。



The Long Way Home (Prins Thomas Edit)
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2009年01月07日

2008年 年間ベスト 番外編: "金返せアルバム"選

アルバム、下位(Top10後半)が決まんないので、
2位→3位→…10位→1位という変則的な順番で載せてみようかと
(結局10枚全部にコメント書くことにした)。
んでついでに選定したガッカリ盤3枚をとりあえず今載せる。
金返せとか記事タイトルにしてるものの、
今年買った中でつまんない順のTop3、というよりは
「事前期待値 - 満足度」の落差が選定理由です。並びは順不同。




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2009年01月06日

2008年 年間ベスト選考 シングル編その2

またMixCD作った。5枚目。
1枚目を作ってから3枚目を作るまで3年くらいかかってるのに
そっからは半年足らずで3枚だよ!殿下じゃん!

それはともかく、自作のMixCD、たとえつなぎが拙いのを自覚していようとも、
何と言っても自分の好きなテーマ設定で作ったコンピ。
作り終わった後もしばらくはそればっかり聴いちゃったりするわけですね。
新作チェックとかすっかりほったらかしで。
そして「あああなんて素敵な曲ばっかりなんだ!」と感動する。
(↑自分の好きな曲ばっかり選んでるんだから当たり前)
なんか自分の小説読んで泣いてる石田衣良みたいだ。
気持ち悪くてどうしよう。
あとテニプリの作者が単行本コメントでお気に入りCDアルバムベスト3とか
書いてるの見てドン引きしたことがあるが、僕なんか毎週20曲選んでたわ。


「まずは自分の外の世界に関心を持ってごらん」とかカウンセリングされそうな勢いです。


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自分が書いたこと↑に既に更新の気力を奪われながら
グラミーごっこ後半です。気持ち悪くてどうしよう。
記事タイトルに「Groove Cruise Award 2008」とか書かないのは
僕の中に残された最後の恥じらい。
そこで「自意識過剰」とか指摘するのは僕の心が詰まれるのでご遠慮ください。
(昨日、将棋しかやったことない相手にチェスで心ごと詰まれました)



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2009年01月04日

2008年 年間ベスト選考 シングル編その1

「2008年度 この映画は一体誰が見に行くんだ!?大賞」
僕は全くと言っていいほど映画を見ないので、去年からこの企画を通して
「あー今年はこんな映画が話題になったんだ」「この映画ってこういう話なんだ」と
把握しています(たぶん間違った使い方)
これだれか音楽でもやってくれないかな。
「このCDはいったい誰が買うんだ!?大賞」。
僕は羽柴秀吉先生の「夕張の人」に一票。


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そんなわけであけましておめでとうございます。
年明け恒例、年間ベスト選考に当ブログも参加。
今年は時々見かける「グラミーごっこ」形式で、
各カテゴリー(ジャンル)からベストソングを選出してみました。
全2回。まずはジャンル別。
おまけで英米でのチャート順位付き。





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2008年01月31日

Albums Of 2007 GC Choice: Spin-Off

すっかり忘れてたけど今月の6日でこのブログ4年目に入ってしまいました。
意外と長く続くもんですね。とりあえずまだやめる気皆無です。
いつもコメント書いてってくれる皆様に愛を。


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ベスト選考番外編。コンピレーション1枚。ていうか特に順番を付けてみて1番でした、とかじゃないんだけど、これリリースの時から記事にしようしようと思ってて結局延び延びになっていたのです。spin-offって言葉をこういう意味で使えるのかどうかは正直分からない。




Super Chample
V.A. / Super Chample Dancer's Collection

1. Super Chample Opening Jingle
2. Incredible Bongo Band / Apache (Super Chample Mix)
3. Jimmy Castor Bunch / It's Just Begun
4. James Brown / Give It Up Or Turn It A Loose (Remix)
5. Johnny Pate / Shaft In Africa [Addis]
6. Arthur Baker / Breaker's Revenge (Freestylers Remix Edit)
7. The J.B.'s / The Grunt
8. Super Chample Mid Jingle
9. Ollie & Jerry / Breakin'...There's No Stopping Us
10. Hot Steak / Body Work
11. Cybotron / Clear
12. Cameo / Rigor Mortis (Edit Version)
13. Cameo / Be Yourself
14. The Gap Band / Early In The Morning
15. Lyn Collins / Think [About It]
16. Kool & The Gang / Open Sesami
17. The Temptations / Glasshouse
18. Rufus feat. Chaka Khan / Dance Wit Me
19. The Commodores / The Assembly Line
20. Isaac Hayes / Disco Connection
21. Super Chample Ending Jingle
22. Polysics / I My Me Mine


中京テレビ(名古屋の日テレ系地方局)発の深夜のダンサー番組「スーパーチャンプル」の企画CDなんだけど、たかが民放の企画コンピだと軽く見てたら大間違い!俺もう選曲見た時点でこれは買いだ!と確信しました。実は一回発売がちょっと延期していてやきもきしてたんだけど無事昨秋にリリース。



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2008年01月29日

Albums Of 2007 GC Choice #1

Disco Romance N America.jpg

#1 Sally Shapiro 『Disco Romance』(Diskokane/Klein/Paper Bag)


うーん、こんなのを今年の1位に選んでよいものかとも思うのだけど(iTunes再生回数の並びがあまりにポップすぎだったのでアルバムまでRihannaを1位にするのは意地でも避けよう的なバイアスがかかってる?)、アルバムトータルでっていうことならこれが一番ぐっと来たんです。エレポップとかユーロビートと言った方が分かってもらいやすいんだろうけど、正確に言い表すのであればイタロハウスと呼ぶべきダンスアルバム。ただし産地はイタリアじゃなくてスウェーデン。

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2008年01月27日

Albums Of 2007 GC Choice #2

Good Girl Gone Bad.jpg

#2 Rihanna 『Good Girl Gone Bad』 (Def Jam)


ここ最近の、R&Bベースのアーバンポップ隆盛のスタート地点はどこであるか。いくつか回答はあると思いますけど、チャート的なインパクトを重視して自分はGwen Stefaniの1st以降、と答えます。その「Gwen以降」の2000年代中盤の流行の音は一体どんなだったのかと何年か何十年か先の若者に問われたら、この1枚を聴かせるだけでほぼ全てが把握できてしまうだろう。最初にこのアルバムを聴いたときにそう思いました。それくらいここ数年の流行りの音を包括し、そしてこの作品以降にもまた新たな流れを作り出した、まさに今の時代の音の見本市のようなアルバム。

同じ全米1位獲得でも初めて獲った「S.O.S.」の時とは放たれるオーラが10倍ぐらい増幅したような今の彼女ですが、ここまで一気にトップに駆け上がる原動力となった「Umbrella」は彼女のエキゾチックな魅力を十二分に活用した構造で(これについてはサイコさんが「民族楽器のような声」とレビューで書いてたのを見てから気がつきました)、かつ後の音にも影響を残し(代表例が同じThe Dream製のJ.Holiday「Bed」なのはここ見てくれてる人には言うまでもないですよね)、ついでにビデオも完璧というマルチな最強ソング。というか自分はビデオ見るまではあんまり印象に残んない曲だなあと思っていたからビデオの貢献度も大きかったか。

もちろん他の曲も「Umbrella」の足を全く引っ張ることがないレベルで揃えてあるのでこれでは文句のつけようがありません。ビジュアル面での大化けっぷりも見事だし、StargateにTimbaland/JustinにNe-Yo、と連れてきたメンツも間違ってない。つけるとしたら、内容に見合わず伸びきらなかったセールスですかね。ちゃんと「名ポップ盤」として後世に残っていってくれるといいんだけど。ちなみに2枚組のDance Remixiesは全体的にどうでもいいのが多かったです(笑)
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Albums Of 2007 GC Choice #3

It Wont Soon Before Long

#3 Maroon 5 『It Won't Be Soon Before Long』(Octone/ A&M)


自分たちがなんであんなに売れて、そして今自分たちに何が求められているのか。なんか綿密な市場調査でもした上で作ったみたいなものっそい「あーそうそうコレコレ」感満点なアルバムですね。事実「Can't Stop」みたいな、こんなの誰がMaroon 5にやって欲しいのよっつう曲はきっちりどうでもいい仕上がりになってたりしてて(Arctic MonkeysとかBloc Partyにカヴァーさせたらものすごくカッコよくなる気がするけどMステであんなヘナいパフォを晒した彼らにこういうスリリングな展開の曲は無理でしょ)、「Nothing Lasts Forever」とか「Won't Go Home Without You」とか、素直に市場のニーズに従いましたという感じのAAA的なやつがフツーにいい。和む。

それプラス「売る気」を満々に込めたディスコロック「Makes Me Wonder」は見事全米シングルチャート制覇、と実に分かりやすい結果もついてきております。アルバムの中では最初目立たなかった「Wake Up Call」をシングルとして切っておいたのも、R&B的な粘っこさを大事な“ウリ“にしてる彼らとしては大事な選択だったのだなあと今さらながら思ったり。

で、ところどころに入ってる変な曲をチャラにして、アルバムとしての印象を非常に良くしたのがラスト(ボートラ除く)に据えられた「Back At Your Door」。ライヴの大ラスで歌うために作ったとしか思えない超ベタベタのバラードで、一歩間違えばオーディションアイドルのデビュー曲にありがちなただの噴飯ソングですが(ブレイクアウトに出てきたら「イントロだけで最下位確定」とか書かれてそうだ)、このアルバムのシメとして入ってるとむちゃくちゃ気持ちいいんですよ。つーかラストのバラード2連発による「さあこれから大団円に向けて収束させて行きますよー」な展開が分かりやすすぎてたまらん。予定調和万歳。こういうこと恥ずかしげもなく堂々とやれてしまうキャラって今の時代には結構貴重だよなあ。Justin TimberlakeもRick Rubin曲で同じことやろうとしてたけどあれ大失敗してたもんな。終わりよければすべて良し。
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2008年01月26日

Albums Of 2007 GC Choice #4

Graduation.jpg

#4 Kanye West 『Graduation』(Roc-A-Fella/ Def Jam)


アルバムがどうこうというよりは自分的には「Good Life」に全てを持っていかれた感じ。とにかくこの曲のビデオを見たときにすごく感動した。ビデオ自体の出来もさることながら、2006年のMTV Video Music Award EuropeでJustice vs Simian「We Are Your Friends」に賞を攫われ、怒り心頭で受賞者スピーチの壇上に乱入したKanyeが、まさにその時マイクをひったくった相手、「We Are Your Friends」のビデオ制作者であったED BANGERのアートディレクターSo-Meを自身の新曲ビデオに抜擢した、というエピソードに。だって、欧州ダンスシーンの影響が、こんなに目に見える形でアメリカのメインストリームど真ん中に落とし込まれた実例を、自分は初めて経験したから。それもラジオ局が面白がってヨーロッパのダンスヒットを流したんじゃなく、アーティスト同士の交流が生まれていた、という形で。

そして気がつけばSo-Me製のもう一つの名作ビデオ「D.A.N.C.E.」(Justice)もグラミーのベストビデオにノミネート。いつの間にやらあの閉鎖的なアメリカがヨーロッパ(というかフランス産)のダンスミュージックにかぶれてきてるんか!?と思うと、隠れフレンチタッチ教徒(表立ってはあんまり名乗れないの、詳しく突っ込まれると困るから)としては、もう。

それが最もわかりやすい形で示されたDaft Punkのモロ使い「Stronger」は見事英米のシングルチャートを制覇。昔けいさんがThe Killersデビュー時の英米同時ブレイクに際して、それまで別々だと思われていたシーン(この場合はもちUSロックとUKロックね)が繋がったかのようなインパクトを感じるみたいなことをレビューで書いていたのを覚えているけど、僕はこのアルバムに、USヒップホップとフレンチエレクトロという予想もつかない組み合わせの二つのシーンが突然繋がったかのようなインパクトを感じたのです。実のところ、全曲シンセサウンドばりばりなアルバムではないけどね。
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Albums Of 2007 GC Choice #5

祝☆ネット環境復活!
今日からはもうすごい勢いで即レスしまくんよ。
みんなのサイトも油断してると俺の書き込みだらけにしてやんよ。
でもじゃあ自ブログの更新をばすばすやるかっていうとそれは微妙だ!俺だし!

そんなわけで停滞していたアルバムベスト先行再開。
もう2月になっちゃうのでぱっぱと終わらせましょう。
もう10枚選んだ時の感覚失いかけてるしw
capsuleとChromeoは逆のがよかったなーとか。



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We Are The Pippetes (Menphis Industry Editon)We Are The Pipettes Universal Edition

#5 The Pipettes 『We Are The Pipettes』(Memphis Industries/ Interscope)


このアルバムはそもそもが2006年発売であり、それを理由に今年の選考から外したって人もおそらくいるんじゃないかと。元はサカキさんが2006年ベストのうちの1枚として挙げていたのがきっかけなんですよねえ。そこで紹介されていた「Pull Shapes」の底なしのヒッピーハッピーぶりにいたく感銘を受けてわざわざUKからアルバムを取り寄せたのが確か3月頃だったか。この曲や「Your Kisses Are Wasted On Me」がUK Top40入りした週の記事ちゃんと書いてたのに(てかよく毎週やってたなあんなこと)当時まったくのノーマークでした(笑)。

そんなわけで一部音楽マニアだけが聴いていたであろうこのアルバムを自分は半年遅れくらいで春の日差しとセットで楽しんでたわけですが、気がつけば天下の大メジャーUNIVERSALからUSデビューにサマソニ来日、そして秋には日本盤も発売されてドラマタイアップ付くわコンビニでも流れるわの予想外の展開。そんな周りの状況も手伝ってほぼ丸1年近く常に自分の意識から離れなかったんですがやっぱり何よりサマソニです。Pipettes参戦の報が出た時点ではサカキさんと俺しか喜んでなかったサマソニ。道に迷って30分遅れで着いたけどちゃんと一緒にぷるしぇいぷす!ってでけたサマソニ。やっぱりメガネの子が可愛かった。

とまあなんか個人的な思い出ばっかりが先行する(そしてサカキさんとの縁無くしては語れない)盤なんですが(笑)、ちょっとはレビューめいたものも書こうとするならばやっぱり彼女たちとLucky Soulに代表されるレトロポップ・リバイバルですよねえ。まあブームと呼べるようなレベルの現象になってるのか怪しいところですが、個人的にはいつまで経っても終わらない80'sリバイバルへの反動みたいなのがあるのかな、みたいなことを漠然と感じています。ポップスの参照元としての80年代音源がいい加減に枯渇してきたんだろう、とか。

Christina AguileraとかAmy Winehouseみたいなのも含め、そういうタッチの音がただマニアに愛でられるだけとどまらずチャートやラジオにまで進出し始めている、というのはちょっと今後の展開が面白そうです。日本にだけ限定して言えばThe PipettesやLucky Soulってそういう80'sへの反動だとかは全然関係なくて、Pizzicato Fiveあたりの渋谷系を背景にした90年代回帰なんでしょうが。


写真左がオリジナルのUK盤、右がUS/日本盤。日本盤やっぱり買っておけばよかったかな。US進出時に全曲リマスタリングしたようで、自分はHMVの恒例シリーズ『Playlist』コンピに入ってた「Pull Shapes」しか持ってませんけど格段に音がかっこよくなってますよね。



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ところで本筋と関係ないんですが、自分がmeantimeのサイトを見つけて以来=チャートを追っかけるようになって以来必ず1年に1枚、meantime周りのどなたかが年間ベスト投票に挙げていたアルバムに1年遅れでハマる、という現象が起きております。2004年はmeantimeスタッフのしんかいさんが年間1位に選んでいたKeane、2005年はけいさんの年間1位Nickel Creek、2006年はサカキさん経由でハマったこのThe Pipettes。というわけで2007年分も誰かのベストにひっかかるんじゃないかと。順番から言ったらそろそろはまべさんかサイコさんあたりだろうとずっと思ってるのですが(笑)

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2008年01月13日

Albums Of 2007 GC Choice #6

Play

#6 安室奈美恵『Play』(Avex Trax)


Suite Chic以降ふっきれたアーバン路線の集大成。よくぞここまで。有能なプロデューサーに巡り合えたのも大きいけど、昔ほどではないにしても今なお一定のセールスを求められる立場にあってこういう“冒険”を貫き通すのにどのくらいの苦労や下地作りが必要だったか、と思うとやっぱり凄い(たぶん周囲の理解にも恵まれているのだろう)。

既出シングル「Can't Sleep, Can't Eat, I'm Sick」が出た時、ダウンロードで伸びていたのは両A面扱いのNokkoのカヴァー「人魚」だったのでこりゃ今後舵取りが大変だろうなと思った。その舵取りに苦労しているから、なまじ分かりやすいバラードでスマッシュヒットが出てしまったCrystal KayやAIはその後のキャリアの積み上げ方にとても苦労しているわけで。

ところが彼女の場合は、その「人魚」をぶった切ってしまい、ついでに前作『Queen Of Hip-Pop』の後に出たやけに線の細いバラード「White Light」もアルバムに収録しないで放逐。自分の記憶では桑田圭祐とミスチルくらいしかいなかった「アルバムの雰囲気に合わないからヒット曲だろうがなんだろうがあのシングルは入れない」という我を通せるレベルに彼女もなったのか、と思うとなんだか感慨深いね。売れ始めのころから知ってると(スーパーモンキーズの一部だった時代は知らないが・笑)。

しかもただJ-Pop路線を唾棄するだけじゃなく、折衷案と思しき「Baby Don't Cry」なんて曲をちゃんと用意してこれがまた聞き手の属性を選ばない見事な出来栄えでロングヒット。小室時代の自分を自らに降臨させてTimbaland / Danja系のビートを乗りこなしたみたいな強力なリードトラック「Hide & Seek」でジャケやビデオとのイメージの連動も含めてアルバムの作品性を明確に打ち出す、という洋楽的なプロモーションを徹底してオリコン2週連続1位という結果(というか前例)を残せたのも大きいと思います。他の曲だとJanet、J-Lo、Ashantiあたりの、ちょっと一昔前を思い出させるような感じなのが多いのもご愛嬌。むしろそういう曲ほどよく出来てたり。
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Albums Of 2007 GC Choice #7

Fancy Footwork

#7 Chromeo 『Fancy Footwork』(Vice)


ユダヤ人とアラブ人の呉越同舟コンビがカナダで80'sディスコをひたすら再現している、という事実が出オチ的に面白いChromeo。1曲1曲取り出して聴いてみておおお!っていうのは正直あんまないのですが(今回選んだ10枚の中で最も俺チャート上の成績が悪い)、DJ MehdiやCalvin Harrisのように80年代の音に自分なりの解釈やアレンジを施すわけでもなく、ただただ自分たちの趣味に忠実なそういう音をアルバム一枚に渡って徹底してやってるとなるとやっぱり面白い。その一貫したスタンスに笑い、そして、そうしていられることをとても羨ましく思った。

1stの時はN.E.R.D meets Daft Punkなどと呼ばれ、当時話題だったディスコパンク枠で評価されてしまって本人たちはとても居心地の悪い思いをしていたが、この2ndも現行のニューエレクトロ〜ニューレイヴという、やっぱりどこか落ち着かない形で受け止められることとなった。当の本人たちは時代の流れなどどこ吹く風で単に好きな音を出してて、それを無理やりその時々の流行になぞって理解しようとするもんだから結局周りがついて来れないんだよねえ。っていうあたりが、ビッグビートの変種としてしか評価されずに一度は時代にかき消されたLes Rythmes Digitales(=Stuart Price)っぽいな、と気がついてからなんか彼らの今後がちょっと楽しみになってきた。

ところでChromeoとは直接関係ないけど何と近々Zoot Woman(Stuart Priceの在籍してる3人組ニューウェイブバンド)の新作が出るそうで。時代錯誤ヲタたちの地下浸食は2008年も続くのか(笑)。
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2008年01月04日

Albums Of 2007 GC Choice #8

Sugarless GiRL.jpg

#8 capsule 『Sugarless GiRL』(Contemode/Yamaha)


この1年でどれだけ目にしたか分からない中田ヤスタカの名前も、この8thアルバムが出る以前はm-flo「Lotta Love」のリミックスでしか知らなかったのですが。これはねえ、こういうこと書くと怒りコメントが来るかも知れないけど、“偉大なる中二マインドが生んだダンスアルバム“ですよ。全然かっこよくねえよ。どミーハーじゃん。確かにシュガーレスですが、その代わり体に悪そうな人工甘味料がドバドバ入ってる感じ。

Vitalic「My Friend Dario」とDaft Punk「Technologic」を安直に足した以外マジで何もない「Catch My Breath」を許せるかどうか、これがアルバム全体を代表する踏み絵だ、って以前も同じ事を書いたが。中田本人は「音楽」を「ファッション」と並べて完全に等価として捉えていて、そんな自分に優越感めいた気持ちを抱いているらしい(何かのインタビューで、どちらかの良さしか分からない人を不思議に思う的な発言をしてました)というのもいかにもというか、オシャレの一環として音楽を好きな人特有の”底の浅さ“みたいなのがすごく出てんの。

”だけど”というよりむしろ“だからこそ”、Digitalismを聞いてはあ?何じゃこりゃ?と思ってた頃の俺にどストライクでした。初回盤付属のストラップも日本にいる間はずっと使ってたよ。その後の展開のあまりのめまぐるしさ及び早さに目を回した結果、年明けを待たずにリリースされた9枚目のアルバム『FlashBack』はノーチェックですが。フジテレビの番宣と同じで、本番に臨む前の段階で既にお腹いっぱいです、っていうね。
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Albums Of 2007 GC Choice #9

Deckstream Soundtracks

#9 DJ Deckstream 『Deckstream Soundtracks』(Manhattan/Lexington)


Nujabesとかと繋がりのあるジャジー系ヒップホップの日本人DJが(主に海外から)ゲストラッパー、R&Bシンガーを大挙召集させて作り上げた初のリーダー作。Adreana EvansとかMoka Onlyとかの通好みっぽいメンツの混じってるので自分的には一昨年聴いたスウェーデンのKollabo Brothersと比べてしまうのだけど、こっちのほうがさすが日本製、いかにも渋谷のレコ屋で飛ぶようにアナログが売れてそうな色気のある音というか、これは日本人みんな好きだよねっていう非常にきれいに作りこまれたトラックがキャッチーかつ素晴らしい。

m-floの「Let Go」を素敵にリミックスしていたこと以外予備知識もない状態でiTunes上にてリリースを知り、ちょろっと試聴しただけで名盤確信して翌日すぐにタワレコ店頭に走ったほど“初動”が大きかったんだけど、実際帰りの車の中でかけてみたところほとんど捨て曲らしい捨て曲もなく、一定水準以上の曲でアルバム全体を埋め尽くしてあるので統一感も充分あり、初めて聴いた時の満足感はかなり強かったです。

ただ何かあまりにも狙いすぎてるっていうか、それにまんまと自分も引っ掛かったわけだが、でもなんか真正面から絶賛するのもちょっと悔しいんだよなーって気持ちになる1枚。あとジャケ帯に載ってる頭悪そうな各曲コメントは何とかならんかったのか。
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Albums Of 2007 GC Choice #10

あけましておめでとうございます。
年明けからしばらくは年間アルバムベスト10枚。
ただ毎年のことなんですがアルバム単位でじっくり聞くことをあんまりしないので
なんか順位はあってないようなもんですね。特に下の方は。

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空はまるで

#10 Monkey Majik『空はまるで』 (Binyl)


この最後のひと枠はTimbaland『Shock Value』と迷ったんだけど、去年は彼らの前作をベストに選んでるし、すっかりファンなので(名古屋来た時ライブ行けばよかったと未だに後悔している)まあ義務みたいなもんだ。「シングル中心に突出していい曲が数曲あるけど、アルバムとしては別に…」というのが奇しくもTimとの共通点。

前作は突出した名曲がない代わりにアルバムの印象を損ねるような曲も全くなかったという感じで、今回は曲によって出来不出来が彼らにしては激しいような。あまりにもDef Tech化しすぎてるタイトル曲はじめ(あ、Def Tech案の定解散しましたね。入れ込んでたのが遠い昔のように急速に気持ちが冷めてしまったんで全然どうでもいいんだけど…)、世界が〜とか子供たちが〜とか言ってる曲が混じってきたのも原因かもしれません。

インディーズ時代の曲に見られる“君と僕”だけが向き合う小さな世界、それが前作『Thank You.』になると“君”の存在がやや薄れて“僕”の“君”に対する呼びかけやひとりごとのような歌詞が増えてくるのですが、飾り気のない、けれどどこか寂しげなメロディに載せて語られるそんな“僕(と君)の物語”がすごく好きなんだけどな。メロディに説得力のある曲が減ったってのもあるのかな。

まあそれでもアルバム30万枚売ったにしては劇的なセルアウトがあったたでもなく、インディーズ時代から培ってきた土台の上にしっかりキャリアを積み上げていることには変わりないのでまだまだ安心して見てます。ただ「Around The World + GO!空」(SMAP慎吾ちゃんのセリフ入りで死ぬほどウザい)みたいな真似はいくら企画シングルとはいえ金輪際やめていただきたいので、いっそインディーズ出戻りでも構わないのでAVEXから早く抜けてほしい。あ、でもSONYにいるよりはマシ?
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2007年07月24日

今さら上半期

DJ Mizutaさんの木村カエラガチ批判
・・・と書くと失礼かな。Tracy Chapmanがメインって言ってるし。
僕が普段見てる音楽系サイトでこういうネタが出る時は
(自分とこ含め)ほとんど茶化し半分なノリでそういうの大好きなんだけど、
ここだけはいつも、愚直なくらい大真面目な記事を書いてくれる。
毎度毎度目からウロコが落ちまくります。
僕はこういう、真正面から何かを表現するってのが悲しいくらい出来ないんだよね。
リスペクト。


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これ先月末にやるべきだったと思うんだけど
上半期総括。なんとなくアルバムに短めのコメントをつけまくる。
とは言ってもアルバム単位で音楽聴くという行為は殆どしないので
最低1度は通して聴きました、程度のかなり適当な、
印象でものを言ってるコメントですが。
取り上げてるうち半分近くが日本産なのに我ながらびっくりしたけど、
買ったのに先行シングルだけ聴いて放置とか(Arctic Monkeys)、
借りてリッピングしたはいいけどそれっきりとか(R.KellyとかSimian Mobile Discoとか多数)、
リッピングだけなのに既にHDDから消去済みとか(30 Seconds To Marsとか)
コメントつけようのない酷い扱いのは殆ど洋楽だな・・・



capsule / Sugarless GiRL
なんかものすごい中二臭のするエレクトロポップアルバム。色々切り口はあるけど、ことテクノ/ハウス聞きにとってはDaft Punk「Technologic」とVitalic「My Friend Dario」を本当にただひっつけただけな「Catch My Breath」を許せるか許せないかでアルバムの評価も分かれる気がする。俺?許す許す。てか笑った。不作の多かった今年第一四半期ではこれが突出していいアルバムだったですよ。


Fall Out Boy / Infinity On High
元々こういうポップパンク、ていうかロック自体にあんま興味ないので、と言ってしまえば元も子もないんだけど。好きな人にとっては全曲85点、僕としては全曲60点みたいなアルバムかなあ。頭で聞けばよく出来てるなー、売れるわなあとは思うんだけど、個人的にあんまノレない。


Gwen Stefani / The Sweet Escape
ブレイクアウトのコメントにも書いたけど、本人が「『Love. Angel. Music. Baby.』に収録できなかった曲も色々あったからもう一枚作ろうってところから始まって・・・」とわざわざ言っちゃってる通り、ほとんど1stの没曲集レベル。「Hollaback Girl」んときのイケイケぶりが嘘のよう。


Jocelyn Brown / Circles
あーこれ今そらでタイトル思い出せなかった。それぐらい今年前半で一番ガッカリした作品だ。元からInner Life時代のNYサウンドなんぞやるわけないとは承知の上で、伝説のディスコディーヴァ20年ぶりのソロ・アルバム!なんだからどんな仕上がりか期待するなという方が無理。俺大好きだったんだもん、この人。ブレイクビーツになったり思い出したようにガラージになったりするこの散漫なアルバムには魂(ソウル)全く宿らず。この素晴らしい声が朽ちないうちに、一流プロデューサーによるトータルプロデュース作を切望。


A Hundred Birds / To The EdEN
前作に比べてぐっとハウシーになった(Kaskadeのリミックストラックが当たり前のように中盤に溶け込んでる)おかげでトータルカラーは統一されたけど、前作と違ってコレ!っていう強力曲は無いかなあ。でも15分に渡る超大作「Perpetuum Mobile」("永久機関"の意)はさすがに圧巻。これを生オーケストラで聴けたら。演れればだけど。


m-flo / Cosmicolor
既発曲群にパッとしないものが多い代わりにアルバム曲でだいぶ持ち直してるので、トータルでは他のlovesシリーズ2作とほぼ同水準かな。大メジャーでこんだけ色々やってくれる(曲そのもの以外の、DVDにVJ Mix入れたりとかも含めての「色々」)ユニットは何だかんだ言って彼ら以外におらんので、アングラな人たちがハーコーな文句をいくら垂れたところで所詮は暖簾に腕押し。


Bennie K / The World
ま、あんだけ推しておいてそんなに熱入ってもなかったりするんだけど、彼女たちくらいのポジション(セールス的な)で面白いポップミュージック作りにこれだけ真摯に取り組んでるユニットはいないと思ってる。それはブレーンの功績だけど、相変わらず抜群に歌が巧いYukiあってのベニケイでもあり。J-Popな人で彼女に対抗出来るレベルなのはmihimaru GTくらいでは。


Elliott Yamin / Elliott Yamin
アメアイ上がりでしかも3位、という出自から来る偏見をたぶん裏切る出来。ま、後半はやや息切れ気味してくんですが、それでもCraig Davidの3rdなんかより全然いいと思うな。って何となくCraig Davidとか出しちゃったけど、オーディション出身者ゆえのポップ臭さがいい意味でUKソウルっぽい好盤。


安室奈美恵 / Play
Gwen Stefani以降のセレブ系アーバンポップの流行の上にあぐらかいて座りしままに餅喰う安室。と言えばそれまでなんだけど、じゃあその土台になってる作品群のうち、ここまで楽曲の粒が揃ったアルバムは果たして何枚あったでしょう?


Maroon 5 / It Won't Be Soon Before Long
本人たちが好きで出してる音かどうか怪しいところだけど、バカ売れさすぞ世間ども、っつー狙いが気持ちいいくらいズバッと表目に出てる勝ち馬感が最高。あ゛?と思う曲もあることはあるものの、ものすごくベタなバラード2連発で終了、っていう彼らくらいにか許されない展開でチャラ。J-Pop業界よ、見習え。売れるアルバムっつーのはここまでやるのだ。


Timbaland / ...presents Shock Value
メンツの豪華さというか、feat. The Hivesて!とかの、参加者名簿を初めて見たときのあの期待感は割と裏切られるけど、コンピだと思えば合格点では。ヒップホップゾーンとロックゾーンは概ねダメで、最近のJustin、Furtado路線を自ら焼きなおした曲が新鮮味ゼロだけどやっぱり良い、という点をどう捉えるかで評価が分かれてそう。


Digitalism / Idealism
こん中では一番まともに聴いちゃいないんだけど、初めて聴いた時にはもう自分はこれから先全くダンスミュージックの流行についていけなくなるんじゃないか、と軽くヘコんだくらいにつまらなかった。でもよく考えたらこういうのって元々好きなタイプの音じゃないわ。


Joss Stone / Introducing Joss Stone
ちょっと苦い思い出があったりするアルバムなのですが(笑)。前2作は大人の操り人形みたいでなんかね、とか評する人がオトナな方中心に多かったような気がするんだけど、そんな人たちは「本人の好きなようにやりました」っていうこの3作目でちゃんと納得出来たのか。


Suemitsu & The Suemith / The Piano It's Me
海外のピアノロック勢と比べても特異な、面白い作風なので密かに応援してたり。ピアノやヴォーカルをあくまで楽曲を成り立たせる一要素として他の楽器と並列に扱ってる感じの曲構成が、なんとなくクラシック畑出身の人っぽい。でもこれたぶん電子音に変えたら玉置成実みたいになんだろうな、というくらいトゥーマッチな鳴らし方なので、1枚通して聴くと結構疲れるかも。


Chromeo / Fancyfootwork
カナダ在住のユダヤ人とアラブ人が現代に蘇らせたブラコンアルバム。趣味汁全開ズル剥けゴメンってやつです。なんですか、これは(笑)。こんなのが1stのときはDaft Punk meets N.E.R.D.とか言われてディスコパンク枠で評価されてたってのは今思えば凄いな。僕も全曲NYディスコをなぞっただけみたいなこういうスタンスのアルバムを出したいです。(どうやってだ)


YUI / Can't Buy My Love
まあ元が僕みたいな奴に向けた作品じゃないので大好きとは言えないけど、正直今までさんざん悪口言ってごめんなさい。またアルバム曲の中に「CHE.R.RY」をしのぐ、とまでは行かないけど「Rolling Star」級の曲なら結構あったりするのよ。これだけのアルバムならもう1.5倍売れてるくらいで妥当でしょう。それにしても「CHE.R.RY」の胸キュン120%なサビはメロも歌詞も神業モノ。


Mr. Children / Home
いかにも雲上人の想像の産物って感じの情景描写は非現実的で、丁寧に作りこまれたスケールのデカいサウンドから伝わってくる”別格”感も余計ストーリーの作り物っぽさを強調してて逆効果になっちゃってる気がする。こんな大物じみたアルバムは僕の日常には寄り添ってくれない。


Rihanna / Good Girl Gone Bad
思った以上にセールス伸びてないなあと思う。確かにシングルだけ買いたくなるタイプの人だから気持ちは分かるけど、じゃあ全曲「Umbrella」クラスのアルバムだとしたらどうですか皆さん。明らかに中身と売上が釣り合ってないので、逆ギレ気味に8曲くらいシングルカットしてしまえ。たぶん全部ヒットする。




後半は今日付けで店頭に並ぶMonkey Majikのほか、Kanye West、KT Tunstall、Alicia Keys(出るの?)、The Go! Team(出るよ!!)、Josh Rouseあたりが今のところの期待作。あとSantanaのベストね。買うつもりはないんだけど、新曲がfeat. Shakira & Lil Wayneだそうで(笑)。違う意味で期待しています。泣きのギターをバックにこれなのだろうか。



そういえば2006年のシングル10選、7位までしか書いてない・・・。
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2007年03月15日

今さら2006年ベスト作品を列挙

いや、実は12月くらいから少ーしずつ書き溜めてはいて、
でも形にならなかったり纏らなかったりで投げ出しては
時々再トライしてまた途中でやんなっちゃったりとかして。
で、気がついたら10枚分殆ど書きあがってたので
もったいないから今さら記事にしてみる。
シングルの方もやっぱちょっとくらいはやろうかな。遅すぎるけど。
もう桜咲くよ。





10. Junkie XL 『Today』

これだけはもう載せた



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9. Keane 『Under The Iron Sea』

ピアノの音を思いっきり歪ませてギターっぽく聞かせるなんて小技が要らなかった「Is It Any Wonder?」にしても、ギリでUKTop20に滑り込むのがやっとだった「Crystal Ball」「Nothing In My Way」にしても、このバンドの持ち味を損なうことなくきちんとシングルとしての請求力を持ち合わせたし、僕としては「Tomのヴォーカルとメロの美しさは相変わらず」ということが確認出来ただけでも十分満足したので、「ピアノなのにこんな音も出せるんだぜ!」とかの余計なギミック作りに走ったりとかしないでいい曲作ることに精進してくれればデジタルになろうがメルヘンになろうがそれでいいです。次回作もそれなりに安心して待てる。まあでもこんな音でこんな歌詞ばっかり書いてる(今回はホント暗い歌詞ばっかりで前作のような”Hopesの片鱗”すらもない)ようではクスリ漬けとか心神耗弱とかそういう面での心配は大いにあるんだけど。そこら辺をぜんぶひっくるめると、「合格」という変に冷たい2文字に帰着する作品。何せ1st良すぎたからね。



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8. Def Tech 『Catch The Wave』

実は最近は全然聴いちゃいなかったりするんだけど発売当初はかなり聴いたし、トピックの多さからも言ってやっぱり外せない1枚。音に関してはコレまでの2枚のミニアルバムの水準を保ちつつ、スタアパに頼んでハウスをやってみたりとか幅をいきなり広げて、でもそれによって「結局ジャワイアンレゲエって何」という部分は余計あやふやになっちゃった感じはしないでもないが、もうそこらへんはあんまりこだわらなくてもいい気がする。周囲の許容範囲からはみ出さない程度できちんといい音鳴らしてるんだから全然OK。ていうか分かりやすくレゲエテイストな曲やヒップホップっぽさを意識した曲ほど却ってダサいので、ここは表題曲のようなアコギテイストの音を軸に”Def Techらしいジャンルレスな音”をどんどん突き詰めていけばいいよ。コーラスがいきなりガビガビになったのは少し気がかりではあるが。

正直このアルバムが出たことによって彼らが「好き」の対象ではなくなりつつあって、その原因は歌詞の内容に抵抗が出てきちゃったからなんだけども、一方でより興味深い存在にもなってきてて、その理由もやっぱり歌詞で。僕が知らないだけかもしれないけど、こういう自分達の主義主張を丸出しにしてる音楽が何百万枚と売れたことって、少なくともJ-Popって言葉が使われてから以降、前例がないのでは。とりあえず思想のどうこうは脇においといて、こういうのも一つの音楽の形として普通に受け入れられてしまう空気が出来てくるのなら、単なる娯楽の領域からちっとも上のレベルに行けないまま停滞しているこの国の大衆音楽のあり方や存在意義自体が少しは変わってくるのかもしれない。彼らの音楽を聞いてると、時々そんな風に思うのです。にしてもMatisyahuと似てるよね。



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7. Neko Case 『Fox Confessor Brings The Flood』

1曲1曲をしっかり聴いてるわけでもなく、全体的な雰囲気でなーんとなく選んじゃった盤(とか言ったら殆ど全部そうだけど)。基盤がカントリーだけに”地平線の向こうまで続く一本道が〜”みたいなサウンドスケープはメインストリームものとも共通する部分なんだけど、この人の音は普通のカントリーにある生活臭が全くなくておとぎ話的。ただでさえそんな地平線がどうたらみたいな光景は僕らの生活圏内にはビタいち見当たらないわけですから、異国のさらにまた異世界、みたいな非常にミステリアスな感触になってます。そういう感触を作り上げてるのがエコーを効かせまくったバックの音で、それだけ音があやふやで危うい分、Neko本人のくっきりした硬質な声がのっかるとものすごくヴィヴィッド。それがまたさらに不自然で。再生するたびにI'm in Nowhereな感覚に陥ります、このアルバム。そしてそういう感覚に溺れるの、実はすごく好き。意味も目的もないままこのアルバムBGMにしてフラっと旅に出たい。



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6. Coburn 『Coburn』

イギリスのテクノなコンビ。これもアルバム自体をそれほど聞いてるわけでもなく、とりあえず初聞きしたときのインパクトで決めちゃったって言うか。そのインパクトってのはひとえに”「We Interrupt This Programme」の人たちがこんなアルバム作ると思ってなかった」の一言に集約されちゃいます。Alter Ego以降のエレクトロ×ロックな文脈で受け止められてた攻め攻めのあの曲から、ここまで80sポップに振り切れたアルバムの登場を予想は出来んかった。国内盤ライナーにもほとんど同じこと書いてあるけど。次のシングル「Give Me Love」も、言われてみれば明らかにDonna Summer「I Feel Love」へのオマージュ的な作りになっててアルバムのプレビューっぽい音ではあるんだけど、これも「..Programme」の延長上で聴いたときには毒気とかそういうのしか嗅ぎ取れなかったし。実際そんなにいい曲がじゃんじゃか入ってるわけでもないし言うほど80年代してるわけでもないけど、(同じく国内盤ライナーに触れられてるように)Timbalandを初めとする昨今のリズミック系メインストリームポップともリンクする内容が興味深かったこともあって6位。




5. Nightmares On Wax 『In A Space Outta Sounds』

トリップホップとかアブストラクト・ヒップホップなんて殆どこれで初めて触れたようなもんなんで何をどう書いていいのかよう分からん。ジャマイカの未舗装のストリートから出てきたレゲエ/ダブがロンドンの裏路地に根付くとこんな感じになるのかなー、みたいなそういう音。テクノレーベルの老舗、WARPの最初期から在籍するベテランで、当初はデュオだったらしいけど今はGeorge EvelynのひとりユニットになっているNightmares On Waxの5作目。いや、ごめん、この人出身はロンドンじゃなくてリーズなんだけどさ。要は英国的な都会っぽさもありますよ、ということが言いたかったわけで。カリブ系移民としての黒さ=ブラックミュージックとしての黒さ、ももちろんあるんだけど、それ以上に都会的な暗さからくる黒さの方がこのアルバムの中核になってるというか、自分はそういう曲が多く集まってる前半部のほうが好きです。後半はちょっとアフロな感じのとかも結構あるんだけどね(それどころかなんかチャイナな意味不明インタールードも)、やっぱドアの隙間から闇がヌル〜っと侵入してくるようなイントロを持つ冒頭曲「Passion」とかに魅かれる。あとはジャケ写のあまりのカッコよさに悶えてプリントTシャツを自作したりとかしたよ。中学生みたいだ。




4. Nelly Furtado 『Loose』

ヒット続出の理由はもちろんTimbalandが冴えに冴えわたってたってのもあるし、”白人が歌うアーバンポップ”の市民権と方法論が2006年時点で成熟しきってたという本人の努力や才能とは無関係の要素もものすごく大きいと思うけど、あれだけカラフルでポップで僕が「コンピレーションのようだ」と思ったGwenの『Love. Angel. Music. Baby.』よりももっと振れ幅が大きくて且つトータルとしてのバランスが取れている(ように感じる)のはやっぱり彼女のキャラクターによるところが大きいと思う。

これだけ上位に選んだ理由は正直言って「Promiscuous」と「Maneater」がサイコーだから、という身も蓋もない理由が大勢を占めていたりもするのだけれど、でもアルバムとしての好感度を決定的に高めたのはむしろラテン系の「No Hay Igual」とかのあの辺。概ね「80's」と「先鋭性」のどっちかかあるいは両方にしても、現状ではそれくらいしか切れる手札がない他の白人アーバンポップ勢(アギレラ除く)とは違って、ポルトガルの血のせいかラテンものも自然にレパートリーに加えられるのはこの人の大きな強みだ(逆にShakiraやThaliaとかだと初めからラテンものを期待されてガチガチ、ヘタにリズミック系やポップロックをやると嘘っぽいだけで終わっちゃうのは本人達が身を以って証明済み)。そういう彼女のルーツを生かした曲の存在がアルバムに単なるダンス/ポップアルバムには無い奥行きを持たせているように感じた。

meantimeでは年間1位になったものの従来のファンからは賛否両論だったこのアルバム、ここまでの好評価をしたのは僕が1st、2ndを殆ど知らないからといえばそれまでなんだけれども、でもこういう形であっても一度商業的なピークを経験しておくことはこの人のキャリアにはプラスに生きてくる気がする。こんだけくるくると姿を変えて色々やっとけば、今後何をやっても「だってFurtadoだし」の一言でみんな納得しちゃうじゃん。とりあえず今回の成功に気持ちが浮ついちゃって「次もぜひヒップホップで!」とかレコード会社に強要されたりしなければこの人は当面腐らないと思う。

が、強要される気もする。




3. Justin Timberlake 『FutureSex/LoveSounds』

濃厚なベッドシーンでも見せられてるようというか、「時代を寝取った男」とでもいうのか。音の緻密さとかもすごいんだけど、同じ構造のOmarion「Ice Box」には微妙なヘタレ感が漂ってることからも分かるように、これは稀代の男前が自信満々にやって初めて意味と説得力が出てくる音楽。「ジャスティン・ティンバーレイクさんの頭はかたやきそばに似ていますね」とか言われてた頃(誰も言ってない)のJustinではもちろんダメ、前作で一生懸命自分を周囲に認めさせようとしてた頃のちょっとけなげなJustinでもやっぱりダメ、性格の悪さや偉そうな態度が滲み出てる今ぐらいがちょうどいい。最新シングル「What Goes Around...Comes Around」のUK盤CDジャケなんかふてぶてしさ全開のツラ構えでもうあたいシビれちゃう。んでこんだけやってしかもそれがことごとくいい方向に進んでウハウハな分、捨て曲どころかアルバム全体の印象を落とすことしかしてないRick Rubin曲及びwill.i.am曲の存在、そしてアルバムジャケのダサさがより一層ノイジー。



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2. 宇多田ヒカル 『Ultra Blue』

ぶったまげた。圧倒された。すげえとしか感じられなかった。「いいんだけど、デジタル音が主体だからなんか安っぽく聞こえちゃうんだよね」などと妄言を吐くようなアマゾンのレビュアーとかはその埃まみれの感性と一緒に20世紀のうちに死んでおけばよかったんだ。

世間的には失敗作として認知されている世界進出盤『Exodus』で実験してみたサウンドスタイルの明らかな影響下で数段上の音を構築してみせたり、個人的についていけなくなってた「Be My Last」以降のシングル群がアルバムに収まってみた途端にすごい説得力を持って迫ってきたりと、直近の過去作品の存在意義をいきなり押し上げてしまった感にまず拍手しつつ、聞いてるこっちがかわいそうになっちゃうくらいフラットな世界観の歌詞に心底打たれた。”幸せとか、不幸だとか、基本的に間違ったコンセプト”(「日曜の朝」)などとサラッと歌えてしまう人が今現在幸福なわけないもの。書いてるそばからさっそく離婚しとるし。でもこの辺、単に痛々しさを切り売りしてるんじゃなくて、なんかペシミストが長い人生を生き抜いてくための方策を提示されたみたいな、ある種の力強さも感じるのがこの人の詞。サイコさんと会ったときにも似たようなことを言ったんだけど、いくら売れてないっつったって100万200万の人間が耳にするほど売れ線ど真ん中にこういう作品が投下されて、よくもまあ音はつまらんわ中身はないわな売れ線J-POPがちっとも駆逐されずに生き残れるよなあと本気で思った。みんなこんなんが「大衆音楽」として提供されてるのにマジになんとも思わんの?みたいな変な置いてけぼり感。



で、1番よかったのは(普段からウチ見てる人には薄々気付かれてそうだけど)
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2007年01月18日

Most Played On iTunes #8-3 & #7

2005年の9月にDEFECTEDからリリースされたMartin Solveigのアルバム『Hedonist』が空耳需要を当て込んでAVEXから国内盤リリースとは驚きましたよね。DEFECTED→AVEXってライセンスの動きがしっくり来ないもん。これがPOSITIVAとかDATAとかALL AROUND THE WORLDならいかにもって感じなのですが。

で、その空耳ソング、ウチにも載ってますんで今一度。
これがウケるなら是非ともOriginal Soulboy「Touch The Sun」の”♪乳首〜”も日本盤化してくれ。


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どうにかして今月内には終わらせたいベスト選考。
シングル部門8位(タイの3曲目)と7位を同時に。
ちょうどいいのが隣に並びました。



Second Guess.jpg

#8 75plays
Reel People feat. Sharlene Hector / The Rain (Defected)



元々2003年リリースだった1st『Second Guess』の2005年新装出しなおし盤(上写真)からカットされた3曲のうちの最初の1曲。結局アルバムは買ってないもののシングルは3曲とも揃えてそれぞれに愛聴してるのですが、再生回数的にはこれがぶっちぎりで1番でした。

ただこれ、当時のSingles記事でも書いてるのですがRasmus Faberのリミックスが数年に1作レベルのとんでもなく素晴らしい出来でしてそればかり聴いていたので、自分としてはReel Peopleの曲としてよりもRasmus Feberの曲としてのイメージの方が強かったりします。クラブジャズとファンクを横断したオリジナルやJoey Negroのリミックスもとてもいいのでシングルは絶対買い。(ちなみにm-floがiTunes Music Storeのセレブリティ・プレイリストにこの曲を挙げて「サビ前のメロディが神。周りの人間もみんなそう言う」的なコメントで絶賛していましたがその意見には僕も全面的に賛成。あの一気にサビへと駆け上がるような展開はスゴイ)


Rasmus Faberといえば一度ウチでも大々的に取り上げ(この頃は更新の仕方が元気ですね、仕事なかったから・・・)、その後一般チャートに波及するほどクラブ系としては異例の大ヒットとなった編集盤『So Far』で一躍日本のオサレハウス需要をかっさらっていったスウェーデンの罪作り。アルバムからラジオ向けにプロモートされてヒットしたのは「Ever After」ですが、Reel Peopleのこのリミックスも収録されています。音楽的なキャリアをジャズピアニストとして開始している彼の音作りに紛れ込むジャズ、ボッサ、ラテンなどの要素が、ただでさえオサレハウスとダブっているラウンジ系のリスナーにもクロスオーヴァーして大ヒットしたというのが真相かなあという気がします。

ちなみにReel PeopleはRasmusの編集盤にこの曲が乗っかっただけではなく、実はSoulheadのリミックスアルバムにも参加していたりします。それでどのくらい知名度が向上したかは分かりませんけど。


Audio Link (Rasmus Faber Remix)
祝祭。


Reel People also appears on Top100 with...

#85 (37p) You Used To Hold Me So Tight (feat. Angela Johnson)






Illuminate.jpg

#7 77plays
Latrice / Illuminate (Ultra/ KSR)



で、元々Kaskadeとかで煽りまくってオサレハウスの市場の開拓に努めていたのにRasmus Faberのブレイクでおいしいところを全部メジャーのVICTORに持っていかれたインディーのKSR。こればっかりはもうプロモーション/ディストリビューション能力の差でしかないですね。Rasmusの『So Far』がオリコンで最高56位でチャートイン9週、2番煎じで12月に出た『2 Far』でさえ92位なのに、オサレハウス界のドンってことでまくりまくってきたKaskadeは一番売れたベストでやっと126位/6週、2006年のオリジナル『Love Mysterious』で103位。ハウス系としてはこれでも十分大ヒットだけど、やっぱり面白くないでしょうね。

LatriceはそのKaskadeやJay-J、Miguel MigsといったUS西海岸勢、要はOMやNAKEDレーベル周辺の作品にフィーチュアされてクラブヒットを出してきた人らしく、2006年2月のソロ1st『Illuminate』もKaskadeと同じKSRから国内配給。そこからのリードトラック扱いだったタイトル曲がGroove Cruise再生回数年間7位でした。一般ウケが十分狙える曲だと思うんだけどラジオでは流れないし、ウチのブログで前に取り上げたときも反応ゼロだったし。こういうのを見てると、ブームだブームだと煽られてるオサレハウスとは果たして、市場としてちゃんと形成されてるのだろうか、実はすごく実体のないムーヴメントなんじゃないかという疑念が生じてきます。こういうのってホントに売れてんの?これで売れてるうちに入るの?(オリコン最高位224位) んでちゃんとクラブでかかってんの?



Audio Link

ちょっとロックっぽくもあるよね。Phoenixの「If I Ever Feel Better」とかみたいな。
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2007年01月11日

Most Played On iTunes 2006 #8-2



#8 75plays
The Notorious B.I.G. feat. Diddy, Nelly, Jagged Edge & Avery Storm / Nasty Girl (Bad Boy)



いきなり全英1位になったはいいが、音楽シーンにおける存在意義とかで言えばなーーーーーんにも価値の無いヒット(笑)。05年末リリースのBiggieの死後2作目『The Duets』からの2ndシングルですね。速攻で企画倒れしたコレでも1回記事書いてるしUKチャート記事(あの頃はまだ書いてたぞ!)でも取り上げてるんでもうそれ以上あんま言うことないんですけどもw

この後に訪れるBAD BOYの復活祭(ラップチャートの年間1位ってYung Jocだってよ!)の布石になったわけでもないし、絡んでるメンツのUKキャリアに貢献したとも思えないし、ほんとあっても無くてもよかったヒットだと思う。僕恥ずかしながらBiggie聞いたのこれが初めてなんですが、たぶんそういう人はUKの若者にもたっくさんいたと思いますので、生前のBiggieの何が凄かったのかが1ミリも伝わってこないこの曲のヒットは却って無かった方がよかったような。にゅるにゅるファンクな曲そのものに関しては申し分なし。Jagged Edgeのサビコーラスとかたまらん。(しかもあんなシルキーなハモリで”エロい子たち乳首こすりこすり”とか歌っている)


強いて、強いてこの曲をなんかの流れの中に位置づけるとするなら、この曲のふわふわしたサウンドメイキングが後のField Mob「So What」、Ciara「Get Up」といったJazze Pha作のヒットのプロトタイプとして捉えることが出来る・・・気が、しないでも、ない。









1分29秒あたりで一瞬出てくる子がすごくかわいい



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