2015年04月23日

Groove Cruise Top20 [20 Apr 2015]

毎年のことですがこの時期は春のリリースラッシュですね。
取り上げたい曲がいっぱいあるのでまた更新します。




20 Apr 2015 / Week 16

01 (01/01)
(03w) Years & Years - King
02 (03/02) (04w) Ciara - I Bet
03 (02/04) (09w) Ariana Grande - One Last Time
04 (06/18) (04w) Major Lazer x DJ Snake feat. MØ - Lean On
05 (05/19) (03w) K. Michelle - Miss You, Goodbye
06 (04/09) (03w) Clean Bandit (feat. Olly Alexander) - Stronger
07 (08/12) (04w) K. Michelle - Love 'Em All
08 (10/16) (04w) Tove Lo - Talking Body
09 (07/07) (05w) Ariana Grande feat. Cashmere Cat - Be My Baby
10 (14/--) (06w) Sam Smith feat. John Legend - Lay Me Down

12 (new) (06w) Cyclist feat. Jocelyn Alice - Heartbeat Speed
15 (new) (02w) tofubeats feat. okadada - T.D.M.
16 (new) (04w) MNEK - The Rhythm
18 (new) (04w) Kendrick Lamar - King Kunta
19 (new) (01w) Dr. Kucho! & Gregor Salto feat. Ane Brun
- Can't Stop Playing [Makes Me High] (Oliver Heldens Remix)









Ciara feat. T.I. - I Bet (Remix)

ここでベース調のリミックスを出してくるCiaraはやっぱりイイ女になりました。
ちゃんとラッパーもアトランタの人。そんなヘマはしない。
しかしただでさえヘンだったシングルのジャケ写はさらにマヌケに…
なんでそこに文字を書くの






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2015年04月10日

Groove Cruise Top20 [6 Apr 2015]

今週はちょっと珍しいことが起きたので2週連続で更新します。



6 Apr 2015 / Week 14

01 (ne) (01) Years & Years - King
02 (09) (02)
Ciara - I Bet
03 (02) (10) Fall Out Boy - Immortals
04 (10) (07) Ariana Grande - One Last Time
05 (03) (08) Todd Terje - Preben Goes To Acapulco (Prins Thomas Remix)
06 (06) (08) Chris Brown x Tyga - Ayo
07 (17) (03) Ariana Grande feat. Cashmere Cat - Be My Baby
08 (01) (18) A-Trak feat. Andrew Wyatt - Push
09 (ne) (01) Clean Bandit (feat. Olly Alexander) - Stronger
10 (08) (06) Taylor Swift - Style

16 (ne) (02) Tove Lo - Talking Body
18 (ne) (02) Major Lazer x DJ Snake feat. MØ - Lean On
19 (ne) (01) K. Michelle - Miss You, Goodbye








#01 (1st week)
King
Years & Years

Comunion (Polydor)


先週ちょっとツイートしたりもしてましたが、『Now 90』待ちしてたYears & Yearsに思いのほかハマってしまいまして、俺チャート史上4年ぶり2組目の「初登場1位」が出ました。これ累計再生回数を基準に作ってるんでよっぽどのことがないとこうはいかないんですよね。前回はEd Sheeranの「You Need Me, I Don't Need You」。知り合いなら僕が当時尋常じゃないハマり方をしてたのを覚えてる人もいるのでは。

まあただ今回は前回に比べて1週目の再生回数も半分程度(今回29回・前回56回)で、ここ数か月あまりにもレベルの低いチャートだったんでそのおかげだったりもするのですが。「You Need Me」はその後半年かけて200回以上、2位以下にダブルスコア近くの差をつけてぶっちぎりの歴代1位だったりするので、さすがにあそこまではハマらんと思います。が、久しぶりに1日に何回も聴きたい曲が出てくれた感じはありますね。

Years & Yearsは2010年に5人組として結成、2013年に現在のトリオ体制になってからKitsuneからリリースしたり、昨年ベルギーのダンスユニットThe Magicianにフィーチャーされた「Sunlight」が全英Top10ヒットになってたりしましたが、今年BBC Sound Of 2015の1位に選ばれたのを受けてこの曲が先月初登場で1位をゲット。6月リリースのアルバムがどこまで売れるか見ものです。既にこのアルバムからこの曲含め4曲シングルが出てるけど、どこまでアルバム待ちにするか考え中。

こないだ見たインタビューで自分たちの音楽性を「Electronic music that you can dance to, and also cry to」と言っててなるほどと思いましたが、「泣けるダンスミュージック」とか訳すととたんに腐れJ-Pop臭がしてくるので日本での売り文句は熟慮いただきたいところです。音楽的な影響源としてFlying LotusだのRadioheadだの言ってるみたいですが、僕の今んとこの印象は「可愛い男の子がヴォーカルのどポップなHot Chip」なんですけどね。別にヴォーカルがゲイだからそう言ってる訳じゃなくて(つうか最近まで知らなかった)。










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2015年04月02日

Groove Cruise Top20 [30 March 2015]

ひさしぶり。
自治体がどうとか書いてみたけど特にリツイート稼げたりとかしなかったし
通常営業に戻るよ!
去年の年間ベスト評はもう手遅れすぎるから書きかけのももうお蔵にするよ!



30 Mar 2015 / Week 13

01 (01) (17) A-Trak feat. Andrew Wyatt - Push
02 (03) (09) Fall Out Boy - Immortals
03 (02) (07) Todd Terje - Preben Goes To Acapulco (Prins Thomas Remix)
04 (07) (06) Annie Lennox - I Put A Spell On You
05 (06) (08) Giorgio Moroder feat. Kylie Minogue - Right Here, Right Now
06 (08) (07) Chris Brown x Tyga - Ayo
07 (09) (08) Hoodie Allen feat. Ed Sheeran - All About It
08 (10) (05) Taylor Swift - Style
09 (ne) (01) Ciara - I Bet
10 (13) (06)
Ariana Grande - One Last Time

11 (16) (05) Drake feat. PARTYNEXTDOOR - Preach
12 (04) (15) Oliver Heldens feat. KStewart - Last All Night [Koala]
13 (05) (13) Gorgon City feat. Jennifer Hudson - Go All Night
14 (17) (06) Ellie Goulding - Love Me Like You Do
15 (ne) (03) Fall Out Boy - Uma Thurman
16 (ne) (03) Big Sean feat. Drake & Kanye West - Blessings
17 (ne) (02) Ariana Grande feat. Cashmere Cat - Be My Baby
18 (18) (02)
The Decemberists - Make You Better
19 (ne) (01) Drake - Energy
20 (ne) (01) K. Michelle - Love 'Em All




なんか第一四半期は毎年言ってるような気がするんですが、
いい曲が出ないのか僕の感性が鈍ってるのかとても再生回数が少ないです。
まあ年々音楽そのものを聞く回数が減ってるっぽい(こうして記録つけてるからわかる)ので
トシのせいかねえ、と思わなくもないんですが。
Todd TerjeとかAnnie Lennoxとか10位前後でちょうどいいくらいなんですけど、体感的に。
なのでチャート自体は再生回数的にはたぶん過去最低レベルなんですが、
それでも7週1位独走中のA-Trakに関しては曲もそれに見合うくらいには好きです。
これは特にビデオが今のところ年間ベストですね。
つくづく僕は金のかかったMVが好きです。
おじさんちゃんと無修正のおっぱいビデオを探してきてやったぞ↓





あとMark Ronsonの新作にも参加してたこのAndrew Wyattさん、
Miike Snowのヴォーカルだったのね!
Miike Snowと言えば「Bloodshy & Avant +ひとり」としか認識してませんでしたが、
その「ひとり」だったとは…。100回近く聴いてて全然気づかなかった。



そういえば1位取った人は過去の戦績をまとめることにしてますが
A-Trakはこの曲が俺チャート初のエントリー(Duck Sauceならあるけど)なので。
代わりと言っては何ですけど今週2曲いるAriana Grandeにしましょう。
1回1位取ってるし自分でもちょっと確認してみたかったので。


2014 #15 Problem (feat. Iggy Azalea)
2014 #18 Break Free (feat. Zedd)
2014 #01 Love Me Harder (Ariana Grande & The Weeknd)
2014 #07 Hands On Me (feat. A$AP Ferg)
2015 #16 All My Love (Major Lazor feat. Ariana Grande)
2015 #20 Best Mistake (feat. Big Sean)
2015 #10↑ One Last Time
2015 #17↑ Be My Baby (feat. Cashmere Cat)


かなりのR&Bファンが引っかかった1st、僕は気にしつつも手出ししておりませんで。
今回も「シングルヒットくらいは一応聞いとくか」くらいのつもりで様子見してたんですが
「Love Me Harder」が切られたとこでアルバム買ってしてみたら予想以上にハマってしまいました。
この曲の粒のそろい方はポップアルバムとしてはRihannaの『Good Girl Gone Bad』以来。
アルバム曲やサントラ曲までぼこぼこ入ってるあたりガチ感が漂います。
(でも「Bang Bang」はやっぱりスルー。持ってるけどな!)

ま、しかし僕の周りの筋金入りのポップリスナー何人かが指摘(or酷評)してましたが、
Ariはヴォーカリストとしてはまだ発展途上ですね。
むしろ今改めて初期マライアを聞くとその声ぢからに驚きます。









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posted by Skedge at 08:48| Comment(2) | GC Top20 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月17日

Googleマップによる日本の都市格付けランキング

この間Googleマップを眺めててふと気づいたんだけど、地図を拡大するにつれてより細かい町名とか番地名とかが表示されるようになるじゃないですか。これ、反対に考えると、縮尺を上げてくにつれてそういった細かい情報はどんどん切り捨てられる、つまりより重要とされる地名が残るわけですよね。

あの「より縮尺の小さい地図でどの地名を載せるか」という判断って、言っちゃえば各地図の発行元による都市の重要度判定ですよね。Googleマップで言えば、「Google先生による都市格付けランキング」なのでは!と思ったのです。ああいかにもデイリーポータルZとかで既に誰かがやってそうなネタだな。でも思いついたからにはやります。ここが音楽ネタのブログであることは知らん。ドラクエの縛りプレイ日記ばっかり書いてた時期もあることだしな!もうここ数年ずっとブログの更新意欲が低いので、まるでブログ書き始めのころのようなこういう「書きたい衝動」には素直に従っておくことにしている。


さっそく上位の都市から見ていきましょう。






500JP_2015_03_16_151644.jpg

Sランク (スケール表示500km) 2都市
東京 大阪



まずは最も縮尺の小さい状態(500kmというのは右下に表示されるスケールの長さです。ああ専門用語が分からなくて書き方が適当だ)。ここで登場する2都市はつまりGoogle先生による「日本国のSランク都市」(勝手な解釈)。そりゃまあ順当すぎますよね。誰が考えたってこうなります。サプライズも何もありません。

実はこの状態の地図はGoogle Mapの表示としては2段階目で、これよりも縮尺の小さい表示もあるんですけどそうなると世界各国の国名しか表示されなくなるので、東京と大阪は完全にイーヴンの状態で並び立ちます。

というか、世界に目を移してみるとこのSランクに入る都市だけで100都市くらいはありそうな勢いなので、世界的に知名度のある都市ならもう軒並み登場済みと思ってもらっていいです。








500EU_2015_03_16_151503.jpg


しかしそこはGoogle先生、もうこの段階で既によく分からない基準の判断をしています。ヨーロッパを見てみるとオランダのアムステルダムやスイスのチューリヒが落選。まあ面積が小さくて文字が込み合ってるからなあ、と思ったらそういう街を差し置いてファドゥーツ(リヒテンシュタインの首都)が載ってるのどういう優先順位なんだ?








500US.jpg


そして何より何より、「地球の首都を決めるならどこ?」と質問されたら多くの人が真っ先に名前を挙げるであろうニューヨークがまさかの落選!どうなってるんだこれ!アメリカのSランはシカゴ、ロサンゼルス、ラスベガス、ヒューストン、ダラス、サン・アントニオ…サン・アントニオ?どこそれ?ニューヨークは都市名としてだけでなくニューヨーク州としての表記すらハブられています。西海岸発の企業としてのプライドがなせる業か?




こんな謎判定がお前ら日本の各地方都市にも下されるのだ!心して見よ、自治体ども!



















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2015年02月12日

2015年グラミー雑感: どうしてBeckの受賞が気に喰わないのか考えた




グラミーは予想ネタの記事を書きたいとは思いつつも間に合わず、当日はオンエアが深夜でしかもうちにはテレビが無い(ちなみに傘もない)、ということで後日結果だけをざーっと見たわけですけど、結果を見ながら連投したツイートの最初がこれでした。




そして今朝、いつも愛読している澤田太陽さんのこのブログ記事を見て、普段は共感できることの方が多いのに珍しくこれは「こりゃないでしょ!」と思ったのをきっかけにいろいろ考えたので、どうして僕がBeckの受賞を気に食わないのか、自分でも思考を整理してみようかと思いまして。




まず、件のAlbum Of The Year、僕の「予想」はこうでした。

◎Sam Smith
○Beyonce
×Ed Sheeran
 Beck
 Pharrell Williams

多くの人がそうだったように僕も「Sam Smith主要四部門制覇」との読みで、それにBeyonce(や別部門だけどHozier)が一矢報いるかな、という感じでした。Edくんは一応僕個人の年間ベストなんですけど、ただでさえロクにアルバムなんて聞かない人間なうえ去年はアルバム全体が不作な中でとりあえずこれを1位にせざるを得なかった、的なすごい後ろ向きな1位。そこからファンびいきを抜いてなおこのアルバムを世の音楽ファン全体に向かって堂々と推せるか、というとやっぱりちょっと弱いよなあ、というのが正直なところ。Samも去年の主役ではあったけどアルバム自体が激賞されてた印象はそれほどないし、「34年ぶりの四部門制覇」という派手な宣伝文句に釣り合うほどの歴史的大活躍だったか、という点で引っ掛かりを覚えたのも事実(実際、これ投票した人たちにこういうバイアスかかった部分も結構ある気がしている)。つうわけで、「予想」を別にすれば、Beyonceが一番「妥当」かなあと思ってました。グラミーという場における「格調」や「華」の面でもふさわしいと思ったし。


ノーマークの2枚に関しては、まずPharrellはあれ個人的には結構愛せるアルバムなんですけど、特に目新しいことをしたわけでもなく小粒な曲ばかりの「愛すべき小品」っぽい雰囲気、世間的にも「Happy」以外は肩透かしを食らってる人が多いかな、という印象だったんで、5枚中唯一ノミネーションに疑問符をつけた作品。代わりにカントリーあたりから1枚持ってくれば良かったのでは。Beckは実は恥ずかしながらリリースされてたこと自体気づかなかったんだけど、「ロックから1枚入れたかったんだよう」って人々の存在を考えたときに、これが年末のメディア受けが良かったことはなんとなく見聞きしてたし、そういうロック作品の中では知名度もある人だしノミネーション自体はまあありかな、という感じでした。ロック枠がColdplayじゃないのか、とちょっと思ったくらい。


「作品の質・芸術性」みたいなとこで行けば別にBeckでも問題なかったんだろうとは思います。ただ僕は、グラミーの「主要部門」に関しては「芸術性と大衆性を両立させた作品」、つまり、「批評的な評価もきちんと勝ち取りつつちゃんと売れた作品」「単なる売れ線ではないことをちゃんとみんなの見えるところでやってみせた作品」にきちんと取ってほしいんですよね。その観点で言えば、Beyonceが最もバランスよくどちらのポイントも取ったアルバムで、Beckはいくら知名度や実績があるとはいえ、件のアルバムが大衆的に好評を得たかということを考えたら他のノミネーション作品に比べてあまりにも劣りすぎてます。そこを芸術性だけの一点突破で主要部門取られたら、それがどんなに音楽的に優れていると力説されたところで、僕は納得いかないですね。マーキュリー・プライズじゃないんだからさあ。





こんなこともつぶやきましたが、「好評っつったって所詮ロックファンの中だけの話でしょ?ロックファンでもない俺(←主観すぎるが)は知らんがな」なレベルの作品なら、「主要」部門での受賞はふさわしくありません(上のツイートを補完するなら、例えばArctic Monkeysがあのまんまでアメリカでもイギリス並みにシングルヒット出せたらぜひ獲らせたい)。これがOKなら、カントリーやジャズのフィールドでものすごく人気や評判が高いけど、一般ポップ音楽ファンにまで広く知られてるとは言い難いMiranda LambertやRobert Glasperみたいな人がAlbum Of The Yearを取ってもロックファンは文句を言ってはいけないことになるんですけど、それでもいいですか?Beckはそいつらと実績が違うだろう、と思うなら、ほぼ実績点オンリーで2008年にこの部門を制した大ベテランHerbie HancockのJoni Mitchellトリビュートについて疑問に思いはしませんでしたか?ロックの影響力をカントリーやジャズとを一緒にするな!と言う人がいたとすれば、今「ロック」という枠組みの外側から見てても、なんとなしにでも「なんかすごい人気らしい」「評判がいいらしい」という空気が伝わってくるアーティストがほとんどいない、という現実を知らなさすぎます。





Beck Kanye.jpg


誤解のないように繰り返しますが、別に僕はBeckのアルバムがクソだから受賞に値しない、とは全く思っていません。たぶん僕の感性ではきちんとその真価が分からないだろうこともあるのでそこに踏み込むつもりはないですし(つうか踏み込めない)、先にも書いた通り「メディアでの評判が良かった」んだから、一定水準以上の質は保障されてるんだろう、くらいのものです。その点ではKanye Westの乱入未遂の件にも全く共感はしません(ネタとしては面白かったけど)。彼がBeckのアルバムを聴いたうえで言ったかどうかは知らないけど、「Beckは芸術性を尊重してBeyonceに賞を返すべきだ」なんて、それこそ同じミュージシャンとして礼を失して余りある酷い言い草だし、作品そのものに対する予てからの評判を考えれば単なる世間知らずです。(ちなみにそれに対するBeckの返しがいい人すぎる。あと毎回巻き込まれるBeyonce超めんどくさいだろうな)



ただ、彼の今回の発言でも、同意と言い切っていいか分からないけど、「そうかもね」と思った箇所はありました。


「俺らをからかうのもいい加減にしてくれ!(They need to stop playing with us!)」

という部分。これはこの発言を聞き知る前から僕も思ってましたが、グラミーの主要部門が黒人に対してやたら門戸が狭いことを指した言葉ですね。これに関しては、先の太陽さんの記事でも「ちょっとでも気に食わないことがあったら『全部、差別のせい』って片付け方は一体どうなの?」という、他人種からはなかなか指摘しづらい苦言が呈されてますが、僕もそれには賛成しつつ(あらゆる種類のマイノリティに当てはまる話だと思う)、けどことグラミーについての話なら、彼らがそう思っても仕方ないくらい過去の受賞者リストが真っ白、ということもあって割と僕は同情的です。しかも今回のAlbum Of The Yearで言えば、僕は「大衆性と芸術性を兼ね備えた黒人のBeyonceを、芸術性のみで白人のBeckが破った」という対決構図で捉えてるんですが、これが、すなわち「一般ピーポーに売れたかどうかはいいじゃん、下らないよ、音楽を聴こうよ」みたいなのがグラミーの言い分なのだとしたら、



Macklemore Kendrick Lamar.jpg

どうして去年Kendrick Lamarにひとつも賞を与えなかったのか!


と、またMacklemore vs Kendrickの件を蒸し返したくなります。
(それがあったからか今年シングル「i」だけでラップ部門2冠取りましたね。よかった)

これ、言ってみれば今回のBeyonce vs Beckの白黒逆転版のような情勢。当時も思ったけど、Macklemoreにとってもとても災難なイベントでしたよね。世間は、特にヒップホップファンは「売れただけの白人 VS (クロスオーバーヒットは出なかったけど)素晴らしいクオリティの黒人」みたいな見方だったのかもしれないけど、僕はMacklemore & Ryan Lewisってラップのスキルとかトラックの質とかLGBTネタとかの「芸術点」も充分稼いだと思ってて、それこそ同じ年にKendrickがいなければあそこまでモメたりしなかったんじゃないかと気の毒で仕方なかったです。おかげで彼は受賞後いくつも「弁明」をするハメになるんですけど(これがまた彼の人柄や思慮深さをよく表してて好感度高かった)、その中にこんな発言がありました。



Kendrick Lamarを抑えてグラミーRAP部門を制したMacklemoreが、投票システムの問題点を指摘・・・「自分が詳しいジャンル以外のアーティストはよく分からない。そういう状態で、皆が誰かに投票をしている」



これ、どうもすべての元凶じゃないかと僕は思ってるんだけどどうでしょう。Macklemoreははっきりと言明はしてないですけど、「俺はカントリーのことはあんま知らん。みんなそんな状態で投票してる」という発言から察するに、どうやらグラミーでは主要部門はおろかジャンル別の投票でも、その道に明るくない人であっても投票権を持っている、Macklemoreが(新人賞どころかラップ部門でも)Kendrickに勝ててしまったのも、ラップのことをそこまでよく知らない投票者が知名度だけでMacklemoreに投票した結果だ、と読めませんか?


同じことが今年も起きたかもしれない、と思った部門がありました。Slipknot、Mastodon、Anthrax、Motorheadと、僕ですら名前くらいは知っているメンツが揃ったBest Metal Performance部門で、コメディ俳優のJack Blackがやってるバンド、Tenacious Dが勝ってるんですよ。メタルともなるともう僕レベルのアンテナの張り方では「評判」ですら全然分からない世界なので100%推測になっちゃうんですけど、メタルのことをロクに知らない投票者が、ハリウッド俳優としてのJack Blackの知名度に引きずられてなんとなくTenacious Dに投票したように思えてなりません。


こうなってくるともはや主要部門の結果でさえ、その投票行動がきちんと高い意識や知識に裏打ちされたものなのか、あまり信用がおけなくなってきます。太陽さんは先の記事でBeckの勝因を、「今のグラミーの審査員に批評的なインディ・ロック支持者の勢力がかなり混ざっている」「90sにオルタナティヴ・ロックを聴いてきた世代が40〜50代になって、音楽界の背後で意見を言えるようになったから」ととても肯定的にとらえてます。90年代に思い入れのある世代が審査員に増えた、ここは僕も正しいと思いますけど、その行動理念自体は、「ちゃんとインディー分かってる奴が選んでる」とかそんなカッコいいものじゃないのでは、と疑いたくなります。




Ed Sheeran、Sam Smith、Beyonce、Pharrell、そしてBeck。
彼らから見て唯一「オレたちの世代」の人に、なんとなく票を入れた人が多かった。




そんだけのことかもしれませんよ。もしかして。
そうだとしたら本当に「俺らをからかうのもいいかげんにしてくれ!」

posted by Skedge at 11:18| Comment(5) | GC Top20 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする